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三層⑫ 泡
しばらく海の中を彷徨っていると大きな泡の塊のようなものを発見した。
「なんだアレ! デカい泡があるぞ! 人工か?」
「人工だとしたら、超大規模な魔法か、モンスターの素材を多量に使用したド級の魔道具でしょうね」
「見に行くしかないな!」
グラシオとファイルが息継ぎの為ではなく、会話の為に呼吸器を回すと二人は泡の方に突っ込んでいた。
「俺達もあそこで一休憩入れるか」
周りの奴らに確認を取ると俺もアイリッシュに呼吸器を戻して、泡の方に進路を取る。
泡の方に向かっていくと溝であることが分かり、その溝の中では町があるのが見えた。




