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三層⑥ 膠着

 口を塞いで驚愕の表情を浮かべたイルマスと青い顔して微振動し始めるアイリッシュ。

 傍から見れば殺害現場を見てしまった第三者とみられてしまった犯人しか見えない。

 これを他の奴らに見られるのはやばいな。

 他の奴らを確認すると天井から首を伸ばした亜竜みたいなものと戦っていた。


「首を掴んだ。今ぜよ!」

「gyaaaaaa!」

「うおおお! いくぜ!」

「りっちゃん、もっと気張りなさい。グラシオもっと早く」


 あの様子ならこちらに注意は行かないだろう。

 その間にこの膠着を解消しなければ。

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