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魔界51 視界

 アイリッシュにノルアクアが袈裟斬りに斬撃を放つと『アビスダイブLV1』を発動する。


 奴の心の世界に入ると


 ーー左から袈裟斬りを仕掛けてくる


 ノルアクアが起こす行動だけを言って現実に戻る。

 今使ったことでわかったことだが、『アビスダイブ』で他人の精神に侵入している間は現実では時間経過しないようだ。


 精神と現実との時間のズレでどんな副作用が起きるかは不明だが、今この状況に限って言えば大きなメリットでありがたい。


 ノルアクアが左袈裟を放つと、アイリッシュはそれを右に倒れるようにして避け、同時に切り上げを放つ。

 ノルアクアの胴に刃が入る直前で、奴の呪いが間に割って入り、弾かれた。


「目が見えていないのに、嫌に正確な反撃をするな」


 ノルアクアは訝しむようにそういうと呪いの刃を形作り、同時に四方向から斬撃を繰り出した。


 ーー右上、右下,左上、左下からの四方向からの斬撃


 奴に向けてそう告げ、現実に戻るとアイリッシュは2振りの剣を両手に持ち、それを抑えていた。


 なぜ4つの光の刃で止めにかからないのかと疑問に思うとアイリッシュが出せない状況になっているのではないのかということに気づいた。


 光の刃はしっかりと出す場所を意識してないと出せないのかもしれない。

 つまり視界が封じられたアイリッシュが今出せる場所は手の上しかないことになる。


 もしそうならば、状況はアイリッシュにとってかなり悪い。

 奴がそれに気付けば絶体絶命だ。

 それまでに決着をつけなければならない。


 今のアイリッシュでも逃さない大きな隙を作る必要がある。

 そのために俺に出来ることは心の中のノルアクアにダメージを与えることしかない。


 どうせなら心の中の奴を倒せればいいが、強さが現実世界に準拠していることを考えるとそれは不可能に近い。

 だがダメージを与えて抜け出すくらいなら俺にもできる。

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