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魔界24 拮抗

 ミカエルの盾がひしゃげる。

 聖獣の突進力とミカエルの踏ん張りが釣り合ったというのに、それに獲物が耐えられなかった。

 本来ならば長く続くはずだった拮抗は一瞬に制限された。


 だがその一瞬を誰もが見逃さなかった。

 俺は「乱れ打ちLV10」を発動して奴の体の至る場所に矢を叩きつけ。

 ファイルは雷撃で奴の腹部を穿つ。

 アイリッシュは光の刃を顔面に突き刺す。


 過剰とも言える攻撃がなんの示しあせもなく、炸裂した。


「痛いではないか。よもやこの状態で負傷するとはな」


 かなりの痛手を被らせたのではないかと、期待すると奴の平静とおりの声が聞こえてきた。


 見ると奴は確かに攻撃を与えられた箇所を負傷していたが傷が浅かった。

 どうやら奴自体かなり防御力が高いようだ。

 バカみたいに加速して突進して、その反動を喰らっても、無傷の時点で考慮しておけばよかった。


 この一撃は傷口という弱点を奴に作ったので全く無駄ではなかったが、奴の次の行動を封じる攻撃としては些か軽過ぎた。


 この中の誰かをターゲットにして奴は動き、そいつを確実に葬ることが想像できた。

 この中で一番素早いやつが奴の攻撃を引きつけ避けることでしかこれを回避する方法はない。


「グラシオ、ミカエルの盾の作成頼んだ! 俺が引きつける」

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