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七層63 逆



「はい」


 そうファイルが一言呟くと穴が開いた。


「これ完全に開通してるのか?」


「いえ、完全に開くとあちらに悟られるので、通しはありますが開けてはありません」


 相手に悟られないように穴の表面だけ地面みたいに取り繕ってるってことか。

 数瞬も立っていないのによくもまあそんなとこまで頭を回して穴を作れるものだ。


「十分というか完璧だな。あとは瞬間火力が一番高いやつに潰してもらうだけか。消去法で考えていくとイルマスだな」


「消去法とか生々しい事情は言わないでくださいよ。ズバッと指名すればいいのに」


 イルマスは小言を呟くと穴の中に飛び込んでいた。

 ミカエルの盾にロトムの砲弾が再度ぶつかるとイルマスが大剣を掲げて奴の背後の地面から飛び出した。


 流石に奴は対応できないだろうとタカを括っていると砲口が逆サイドからも開いた。


 まずい!


 矢を番えてロトフの獲物に向けて放つ。

 矢は前の砲口の左側面にあたり、遠心力で逆の砲口の向きが大きく右にずれる。


 イルマスの背後で大きな爆発が起こるとともに、大剣がロトフを真っ二つに裁断した。

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