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七層44 援護
背中の顔に少し気後れしつつもバックステップを踏んで、矢を掃射する。
矢は背中に刺さるかと思うと顔の口から伸ばされた舌で弾かれた。
あれが何かはわからないが、感じからしてシスターに寄生して何某かの悪さを行なっていそうな感じだ。
もしかしたらあれが呪術師の言っていた傀儡という奴なのかもしれない。
どういうものかは詳しくもわからないし、増殖とか訳のわからない特性を持っている可能性もありそうだし、出来るだけ早く潰すことにしよう。
まあ奴の厄介な鞭捌きからして時間がかかるのはわかりきったことだが。
というか他の奴らはなにやってんだ。
援護くらいくれてもいいはずだが。
続け様に繰り出される鞭を避けつつ視界の端に意識を向けると複数人の聖職者たちとかち合っている奴らの姿が見えた。
どうやら援護に来れない理由ができていたようだ。




