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七層38 判別
この2人が偽物である確率が高いが、どうやって調べてみようか。
戦技をやらせて出来なかったものが偽物とするのが一番手っ取り早いが、偽物が戦技を真似できた場合を考えると確かさに一抹の不安を感じないこともない。
だがこいつらが持ってきた情報を精査するのもいかんせん昔のことなので、調べること自体が難しい上に時間がかかる。
ひとまず戦技で確かめて、それでもわからなければ精査に入るというのが一番いいかもしれない。
「俺の見解ではお前らが一番怪しい。本物か確かめるために戦技を一つやってくれ」
「あんまりだぜ!」
「……」
文句を言うとともにグラシオが金床を出現させて戦技を発動させた。
その一方でファイルは戦技を発動させずに黙っている。
偽物は意外にてばやく見つかった。




