七層32 紫光
下に敷き詰めらた黒炎を超えていくと、胸から血を流している奴を発見した。
これで本当に本当の終わりだ。
先ほどのように体よく逃げられても嫌なのでパワーショットで加速をかけて,確実に息の根を止める。
奴に照準を向けて狙いを定めた瞬間に奴は手を空に向けて掲げた。
すると数瞬もおかずに紫の光が裂けた。
直感でやばいと感じた俺はパワーショットをかけるのを省いて矢を射出したが炎に邪魔されて通らない
「グッ!?」
こちらがなんとかして奴の元に至ろうと三段を練っているとくぐもった声が聞こえた。
見るとイルマスに着弾したようでイルマスに青い悪霊みたいなものが絡みついていた。
当たるとかなり厄介なタイプだこれは。
できれば慎重に近づいて攻撃したいが、生憎そんなことをすればあの紫の光にめったうちにされる。
出来るだけ早くやるしかない。
近くにあった岩にジャンプして蹴ることで勢いをつけて弾幕を逃れ、奴に至近する。
そう計画を練って実行する。
岩が滑るかどうか不安だったが幸いなことに乾いておりしっかりと踏み込むことができた。
至近まで一気に距離を詰めれたので狙いを誤ることなく胸の中心ーー心臓に矢が刺さった。




