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二層⑰ トラップ

 遺跡の中は狭い通路がいくつも張り巡らされ、通路から一歩でも外れると奈落の底に真っ逆さまといった具合だ。

 おそらく一番下の階が落ちた先だろう。

 そんなところに落ちれば、間違いなく、落下ダメージで体力全損は確実だ。

 どうやら中々趣味の悪いところに来てしまったようだ。


「薄暗い上に、吹き抜けで階下からこちらの姿は丸見え、そして足場の悪さ。いかにもトラップの多そうなところですね。僕がトラップを見付けながら進むので皆さんは少し距離を置いて近づいてきてください」


 俺がげんなりしているとイルマスが先陣を切って、罠発見と解除することを宣言した。

 一瞬破滅願望でもあるのかと思ったがそういえば奴が盗賊だったことを思い出した。

 こいつどうしても戦っているところを見ると、忍かアサシンかなにかにしか思えないだよな。


「早速落とし穴ですね」


 イルマスは落とし穴の前ににナイフで大きなバツマークを残すと、更に先に進む。

 俺達もそれを避けて進んでいくと


「通路の先の穴蔵からなにか出てきましたね。暗くて何かわかりませんが結構なデカブツです」


 そういうとイルマスは後方に下がっていく。

 すると奴は途中で何かを弾いた。


「だから吹き抜けはいやなんです。階下からこちらを弓使いが狙ってます」


 どうやら下の階のモンスターの攻撃らしい。

 罠を抜けて安堵したところを、デカブツで注意を引きつけてから狙撃。

 これほど悪意に満ちたダンジョンもなかなかないだろう。


 とりあえず階下に居るやつらを片付けるか。

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