表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

259/375

七層28 分身

「「喜べ。今日の呪具の調子は絶好調だ」」


 靄の動きが激しくなると思うと呪術師の声がぶれて聞こえるようになった。


 二つ,三つ、四つ……。


 五つ以上になったと時に数えることをやめた。

 おおよそこのペースならもっと増えるだろう。


 それよりかは全部潰して本体を叩く方がよほど有意義だ。


 矢をつがえて、目前に見えているやつに向けて打ち込む。

 奴は避けることなく矢に貫かれると黒い靄となって周りに漂い始めた。


 やはりこちらに姿を見せた奴はダミーだったようだ。

 流石に本体をこちらに見せてすぐ終わりというのはないと言うことだろう。


 虱潰しにやらなければいけないな。

 パーティー全員揃っているのでそんな途方もないことではないが、大きな手間だ。


 もう一度矢を番えると靄の中で火や刃の煌めきが見えた。

 早速到着して潰しに入ってたようだ。


 だがまだ奴の声は四方八方から聞こえる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ