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七層22 爺



 とりあえず冒険者が大きなことに一つ噛んでることはわかったが,そいつがどこまで影響を及ぼしているのかわからないのが心配だ。


 さっきみたいに目星をつけてダメというのはごめんだからな。


「他に冒険者がやった何かめぼしいことはあるのか?」


「……」


 問いかけると目の前の機械系モンスターはまた遠い目をして沈黙する。

 先から思っているのだが、なんだこの間は。


「それはロトフ爺のロード時間だよ。もう経年劣化が激しいから記憶を取り出すだけでも時間がかかるんだよ」


 顔に出てたのか、わからないが機械系モンスターのうちの1人の短髪のやつがそうこちらに向けていた。

 なるほど、ただ単に記憶を引き出すのに時間がかかってるだけだったのか。


「機械系モンスターは記憶を共有できると聞いたことがあるんですが、あなたが代わりに喋ることはできないんですか」


 俺に中で一つの謎が解けて消えるとファイルがそう切り出した。

 正面からロトフ爺さんをディスるその姿勢に辛辣さを感じざるを得ない。


「できないね。ロトフ爺が儲けたセキュリティが硬すぎて本人しかアクセスできないんだよ」


 言葉のニュアンス的に何が言いたいかはわかるが、アクセスてなんだその言葉は。


 俺の中で新たな疑問が生まれるとロトフ爺さんの目に正気が戻った。




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