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七層19 裏路地
女と離れると機械を求めて柄の悪い連中のたまり場にやってきた。
機械の体をガチガチとぶつけ合いながら男たちが戯れており、ザアウトローと言った感じの空気で周りは覆われている。
イルマスたちの報告ではここらへんで、機械系モンスターを売ってる輩がいると聞いたんだが。
周りを探すがそれらしいものはいない。
あるものといえばメタリックな無頼漢だけだ。
「お前らの言っていたモンスターが売ってる場所てどこらへんにあるんだ?」
「もう少し奥まったところじゃ。ついてこい」
よこらせと感じで前にリッチャンが出ると先導し始めた。
人柄的にあまりこう言った場所にいたくないのかもしれない。
足早に荒屋の群れを越えていくと、嫌に眩い光を放つ雷の檻がいくつも現れた。
その中に同じような顔に同じような髪色の人が閉じ込められていた。
機械ぽい部分は見る限りないのだが、なぜかそれが機械だとわかった。
とりあえず代金を払って身柄を確保してから話を聞くか。
「ここからここまで全部くれ」




