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七層1 機械
転移陣の向こう側にいくと無機質な大きな扉が俺たちを出迎えた。
ゆうに俺の身長の3倍はある扉だ。
迷宮都市の扉か何かだろうか。
試しにノックしてみるか。
扉に手を近づけるとひとりでに開き始めた。
予想外の反応に動きが止まると、中から何やら歯車の装飾品をいたるところにつけた少女が出てきた。
「皆さん、こんにちは! 第十六迷宮都市「オートマトンにようこそ。私はここの案内係のディゼルと申します」
少女は簡潔かつ丁寧に自己紹介をすると迷宮都市の扉の奥に下がっていた。
その後に続いて俺たちも扉の向こうに脚を運ぶと中では嫌に硬そうなメタリックなモンスターがたくさんいることがわかった。




