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六層57 墓地

 夜の帳の中で青白い火の玉が踊っている。

 どう見ても怨念で満ち満ちた墓地だ。


 着地するにしてもえらいところに着陸したものだ。


「怨念が吹き溜まって、呪いがどんどん生み出されてるわね」


 俺がアンデッドが出てこないかと警戒しているとエリアがそう切り出した。


「ここがあの熊たちの生産工場ってことが?」


「ええ。これは浄化しないとダメね。こんなにたまってるのは久しぶりの見るわ」


 エリアはそういうと墓地に向けて祈りを捧げ始めた。

 奴がシスターとしてちゃんと動いてるのを久しぶりに見る。


 それにしてもクマたちがここで生み出されているって言ってもどうもしっくりこない。

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