223/375
六層56 着陸
2度目でリバイバルがキャッチするとはわかっているが、遥かな空の上から地面に向けて落下させられるのはあまり気分の良いものではない。
「ぎゃあああおおお」
落ちるままに任せていると斜め上から猫の断末魔のような声を上げて、エリアが落ちてくるのが見えた。
どうやら体を風に煽られて目を回しているらしい。
位置取り的に俺に衝突しそうだ。奴を落ち着かせなければ。
「落ち着け、目を塞げ」
「目を塞いでも風があるでしょうが」
「風くらい我慢してくれ」
「くらいって、どういうことよ。こいつのおかげであたしはいま一大事なのよ」
不毛な言い争いをエリア相手に繰り広げているとリバイバルが地面から生えてこちらの体をキャッチした。
俺の予想ではもう少しかかる予定だったのだが。
少し気になり周りをみると、そこが丘の上の墓地であることがわかった。




