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六層45 性根
「どういうことだ?」
「ここでは祈りを捧げるとクマたちが出てきて必ず呪いをかけるように出来ているんです。だからーー」
「願いを叶うと信じて祈りを捧げた奴らは皆一様に呪われですしまったてわけか。お前がそう仕向けたのか?」
「ええ、呪われていない人間たちを見ているととてもイライラしますもの。ちょうど不治の病から吸血鬼の呪いをかけられることで生還したフラットという奇跡を演出する例も出せましたし」
性根が腐ってるなこいつ。
清々しいほどに自己中心的だ。
「あなたたちもヴァンプが願いを叶える様を見て、職業病もセットでもらえるて聞いてもちろん願ったんでしょう」
どうやらこいつの企みのなかには俺たちも呪いにかかることも織り込まれていたようだ。
こいつがえらく星が願いを叶える設定を難しくしたせいで誰も祈ってねえよ。
「いや願ってねえよ」
「!?」
シスター場合俺たちの顔を驚いた顔で凝視する。




