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六層37 飛行

 クマと同じ系列だと早合点して物理は効かないと思っていたがそうでもなかったようだ。


 だがやはり異形ということもあり、頭をつぶしても全く参った様子は見られない。


 相も変わらず腕を振り乱して暴れまわっている。

 心なしかやつは腕を振り乱しつつこちらに近づいてきているような気がする。


 いや近づいているな。


 こちらに近づいてくる速度はゆっくりなので後ろに下がってて、ゆったり進路上から離脱する。


 するとイルマスが投げただろう大剣が俺が先ほどいただろう場所を通り抜け星の胸に深々と刺さった。


 だが星は鮮血を迸らせるだけで全く怯まない。

 物理ダメージが入ってるように見えて、そこまで入ってないようだ。

 吸血鬼を思い出すな。


「GYAAAA…あああっ」


 星は再び咆哮する。

 その咆哮の響きに人の声の響きがあったような気がした。


 俺が少し奇異に感じていると星は体全体を脈打たせながら翼を広げた。


 そのまま翼をはためかせ始めると天井を突き抜いて空に飛んでいった。

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