表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

196/375

六層29 失星

 職業病を得ることは断念したが、フロアミッションで星を追えと提示されているので,あの大十字架だけは見してもらうことにした。


「こちらです」


 ベッドルームにシスターは案内するかと思うと、こちらの予想に反して、壮大に壮大を重ねたような豪奢なステンドグラスがある礼拝堂に案内した。


 見るとその中央に大十字架は貼り付けにしてあるのが見える。

 いったいいつこいつはそこに移動したというのか。


「結構いいところに飾り立てられてるんだな」


「あれはもともとあそこにあったものですから」


 いつもは常備してるものを飾り立てているということではなくて、あそこに備え付けてあるのを持ち出しているというかんじらしい。


「……どうして?」


 シスターは徐に大十字架のところに近づいてくるとボソリとそう呟いた。

 もともと青白い顔からさらに血の気がひいて真っ青になっている。


「なにかあったのか?」


「大十字架に取り憑いていた星が消えました」


 星が消えた。

 それを聞くと俺の脳裏に張り付いていたフロアミッションの文言が頭の中で再生された。


『星を追え』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ