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六層27 職業病

「皆さん、朝餉ができていますので食堂にどうぞ……」


 俺が大十字架を不審に思い、見つめているとシスターが現れ、食堂にくるように促した。

 寝る場所だけでなく料理まで振る舞ってくれるらしい。

 どちらが世話になってるのかわからなくなってくる。


 寝室に不気味なヒトガタを置いて、恐怖体験をさせた件については不問にしてもいいかもしれない。


「朝餉? 今は夜なのに朝餉?」


 同じ被害を被ったエリアはもうすでにヒトガタのことは意識にないようで、シスターの言葉に煩悶していた。


 現地人が朝餉て言ってるなら朝餉でいいだろ。



 ー|ー|ー




 食堂に赴くと無駄に豪華な食事が並んでいた。

 教会は肉体のために肉を食うことを重んじるとか言われていたのに、ちゃんと野菜もどっさりとあり非常に栄養バランスが良さそうだ。


「朝からよくこんな豪勢な食事が用意できるな」


「すいません、私触ったものがゴージャスになってしまって。元は一切れの食パンだったんですが」


 一切れのパンがこれに……。

 物量から質まで全てが違ってるんだが。

 足りない部分はどっから持ってきたんだ。


「ほう面白い職業病ですね。職業は資本家か何かですか?」


「いえ、修道女です。これは星に憑かれた時についたもので」


 あのわけのわからんヒトガタに憑かれると職業病が追加された?

 ますますわけがわからんな。

 隣で寝てた俺にも追加されてるのだろうか。

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