表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

192/375

六層25 ジャンケン

「ジャンケンポン!」


 誰がヒトガタの隣に誰が寝るかジャンケンで決めることになった。

 そして今俺の目の前にはグーが2つ、パーが5つ。

 ちなみに俺はグーだ。

 目の前にあるパーをグーではたき落としてやりたい。


「あたしのグー!!?」


 同じくグーを出したエリアはよほどグーで負けたことがショックらしく天に向けてグーを掲げている。

 我々2人があの不気味なヒトガタを挟んで寝ることが決定した。


 普通こういうのは言い出しっぺが担うのがジンクスだというのに。

 当の言い出しっぺのイルマスは「よっしゃあ!」といいガッツポーズをしている。

 お前絶対あのヒトガタやばいと思ってただろ。




 ー|ー|ー


「絶対やばいわよ、これ。絶対やばいわよ」


 ベッドに潜り込むと同時にエリアの危機感がピークに達し、まるで暗示をかけるようにそう呟き続けている。

 周りの奴らは聞く前にベッドに入った瞬間に寝息を立てているが近くにいる俺はたまったものではない。

 煽りすぎだろこいつ。


「絶対やばあぁ……Zzz…」


 危機感の割に寝るの早っ!

 人の恐怖心を煽るだけ煽って寝やがったこいつ。

 一番ダメな奴だろそれ。

 マクラでも投げてこの地獄にカンバックさせるかと枕に手をかけるとヒトガタと目があった。


 何こいつコワ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ