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六層14 優先
吸血鬼に似た青年から引き続いて聞いたところ星については協力を呼び出されるところまで行ったが、呪いについては何もそれらしい情報は持ってないことがわかった。
とりあえずのところ、今のところは星を呼び出して追うことを最優先にした方がいいだろう。
奴らは追いかけるも何も出てきた場所から動かないように見えるが。
もしかしたら追いかければどこそかへ逃げていくのかもしれない。
逃げられれば困るが、逃げられなければまた振り出しに戻り、考えを練り直さなければならないのでなんとも言えない。
練り直しになったら考えながら噂に上がっている怪しい獣でも探しに行くことにすればいいだろう。
「何かいますね」
そんなことを考えているとイルマスが夜空を見て反応した。