六層12 住人
地道の調査の結果わかったことは
・ここは夜が開けないこと
・どこもかしこも謎の儀式を行なっていること
・掲示板がどこにも存在しないこと
以上の三点だ。
これからわかることは掲示板は前の層から存在しなかったことを考えると攻略する補助として初めの層近辺にあるものか、ランダムに出現するものかと考えた方がいいことくらいのことだ。
上の二つについてはなんでそんなことになっているのかわからない。
「それにしてもここ家しかないせいで全く持って情報が集めにくいな」
「悪しき宗教に毒されたような人ばかりで危険かもしれませんが,直接住人に聞き込むしかなさそうですね」
まあそうなるわな。
逆にそれ以外の選択肢以外がおもいつかない。
「じゃあまず最初にあった吸血鬼にそっくりの男から当たって見るか」
「こちらの話に応じることはわかってますからそれが一番効率がいいでしょうね」
こちらの意図を察してファイルがそう同調する。
「他の奴らもそれでいいか」
「おう!」「いいぜよ」「お好きなように」「しょうがないわね」「いいわよ」「ふん! 乗ってやろう」
全員の了解も得たのでたったか奴のもとに向かうことにする。