六層8 絢爛
豪華絢爛を凝らしたような教会の中から出てきたザンバラ髪の女。
控えめに言っても病んでいるようにしか見えない。
シスターのコスプレを教会に来た迷える子羊か何かだろうか。
「あんたはここの教会の人間か?」
「ええ,私はここを管理している…ドメスと言います」
思わずそう尋ねると陰気そうな女は言い淀むことなく自分の素性について答える。
服装通りの人物と言っているが見た目が見た目なのでどうもしっくりこない。
「像を見させてもらいたいんだが中に入っていいか」
「ええ…どうぞ中に。像まで…案内させていただきます」
そう言って手招きするドメスに促されて中に入るとキンキラキンとしか形容のしようがない黄金の調度品の数々が目の中に飛び込んできた。
「清貧を重んじてる教会の割には金の使い方に節操がなさそうな内装だな」
「我々がここに置くために集めたものではありません。願いを叶えて死んだ人々の遺物を回収した結果こうなったのです…」
じゃあここにあるものは全て人々が望んだものってことか。
自分本位な願いも寄せ集めれば壮観になるものだ。
「神像は…ここです」
そんなことを考えながらついていくと大きな扉をドメスが開けた。
眩しいなと思い、目を凝らして見ると扉の向こう側に水晶でできた神像があるのが見えた。
しっかりと視認すると
・空を落とせ
・星を追え
・呪いを刻め
というフロアミッションが提示された。