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六層4 星見
「いきなり閃光が飛び散ったからここまで見に来たってだけだ。逆にお前はなんだってあんなよくわからないことをしてたんだ」
「星を見えやすくするために必要だったからだ」
星…?
家で何某かするのがなぜ空にあるものと関係があるんだろうか。
なんだもうすでに怪しいがこの段階で判断を下すのは早すぎる。
「なんで星を見えやすくするための儀式なんて行ってるんだ?」
「あんたたち新参者か? 星に願いを叶えてくれるように祈りを捧げているからだよ」
「星に? 神様じゃなくてか?」
「神様なんかオレは知らん。願いを聞いてくれるのは星だけだ」
よくわからないがここでは星が絶対的な存在のようだ。