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六層2 扉

 家から放たれた閃光が収まると、窓から煙が上がっていくのが見えた。


「魔法の暴発か何かか?」


「のように見えますが、近くに行かないとなんとも言えませんね」


 いかにも危険な感じのする中には入りたくはなかったが、中に入る必要があるらしい。

 一応こちらに向けてのブービートラップの可能性もあるので、精査はファイルに任せるにしてももしものために誰か中についていく必要が出てくる。

 そして当然のこととして行くとしたら言い出しぺの俺しかいない。


「ファイルに調べて貰ってくるからお前らはそこで警戒していてくれ」


「やらしいことすんじゃないわよ」


「するわけねえだろ」


 ミカエルの軽口に応えるとたったと目先にある煙だらけの家の扉を開けた。


「なんかヤバい感じはあるか?」


「いえ、特には」


「よし」


 そのまま家の中に突っ込んでいくと煙の中に青年がうつぶせに倒れているのが目に入る。


「大丈夫か――」


 そう呼びかけて、青年の体をひっくり返して起こすとその顔を見て言葉を失った。

 青年の顔は前層で遭遇した吸血鬼と瓜二つだった。

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