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五層15 改心

シャンデリアの入った無駄に高そうな宿屋を取ると神殿を確かめに行くという体で外にくり出した。


 とんでもなく豪華な宿だというのに、寝るときしか使わないことにひどく勿体無いと思ったが大概の宿はそれくらいしか使わないので気にしないことにした。


「アイリッシュ、ここらで時間を潰しがてらボスの間も探すか」


「そんなこと言って、神殿に行くなんてことはありませんよね」


「それやって俺になんのメリットがあるんだよ」


 本人たちになんの不都合もないのに介入しても、いいことなんてないのにするわけがないだろ。

 そんなことをするのはスラム街にある教会くらいだ。


「そんなわけのわからんものよりボスの間だ。おそらくフロアミッションも全部そこに結びついてるだろう」


「でも不死者を改心させろってそのことなんじゃないですか?」


「確かにやり方は綺麗じゃないがうまいこと回ってただろ。誰かの思いが踏みにじられてもないのに改心させるっていうのは俺の中でいまひとつしっくりこない」


 それにここまででかい組織を改心させるなんてパーティー規模で行うようなことじゃない。

 まだ五層だというのにそこまでハードなことがこちらに求められるのだろうか?


「それよりもボスの間の方が確実なんだからそっちを先に調べる方がいいだろう」


 ボスの間に通じる何かしらがないか路地を見つつアイリッシュの説得にかかる。


「調べるにもボスの間の姿が全く見当たらないじゃないですか」


「いや今までなかったことなんてなかっただろ。絶対にどこかにあるよ」


 周りの路地を調べながらアイリッシュの言葉に返事をする。

 すると暗くなった路地の先に黒い靄のようなものがこちらに近づいてくるのが見えた。

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