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五層⑤ 星



「どうもあなた方は祝福はお望みではないようですね。都市の人々は泣いて喜ぶんですが」


青年は特に悪びれもせずにそんなことを話す。

どうやら本当に悪いと思ってないようだ。

こいつらの経典にには恩人は惨殺せよと刻まれているのかもしれない。


「そんな祝福はごめんだ」


「やはり外部の方にはわかりませんか。残念です。素晴らしい教えなのですが」


「……」


どうやら本当に経典か何かにそれ関係のものが刻まれているようだ。

確実に中に入ったら何か嫌なことが起きそうな気がプンプンする。


「それでは仕方ないので代わりに都市の中を案内させて頂きたいと思います」


青年は上半身はグルグル巻きにされたまま立ち上がり、門の近くまで行くと地面から白い手のようなものが現れ門が開かれた。


エリアが呪いの施術をするときに出した白い鎌と雰囲気が酷似している。


「その便利そうな白いのはなんだ?」


「星です」


「星?」


「ええそうです、それ以上でもそれ以下でもありません」


一度返事のために振り向いた青年はこちらの質問に対してそれ以上答える気はないということを態度で示すように、前を向くとスタスタと歩いてい

た。

なんで空にあるもんが地面の底から出てくるんだ。

疑問に思えてしょうがない。





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