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五層③ 褒美

 絨毯で降りていくと白装束の連中の馬車が砂に足元を取られていて、動けなくなっていることが確認できた。

 今回は二層と同じ様にここで人助けをして、都市の中に入れてもらえるといった感じか。


 とりあえず、助けてみればわかるだろう。


「車輪が下にもぐってしまってお困りのようですね。よろしければ私たちが手を貸しましょう」


「おお助かりました。どうにも抜け出せず、困っていたのです。終わった暁にはあなたたちには最上の褒美を約束します」


 集団の先頭に立っていた変わった服装の青年がこちらにむけて、謝辞とともに褒美を渡すことを宣言した。

 おおよそ前もらえたようなDPメーターのようなとんでもアイテムがもらえるということだろう。


「ミカエル、あれを持ち上げてくれ」


「自分でやるって言ったんなら自分で持ち上げなさいよ。男でしょ」


「男もくそもあるかよ。俺の筋力でどうやっても持ち上がるわけないだろ」


「口喧嘩はやめてください。もう車輪は上がりました」


 俺とミカエルの口論の途中、魔力の揺らぎを感じるとファイルがそう進言してきた。

 見てみると車輪が持ち上がっていた。

 どうやら何やら魔法を使って持ち上げたらしい。

 土魔法か風魔法なのかわかったものではないが便利なものだ。


「おお、まったくよき人たちだ。では褒美を与えましょう」


 俺がそんな事を考えていると青年が再度褒美を与えると宣言した。

 すると周りにいた白装束の一団がいきなり懐からサーベルのような取り出した。


「死の褒美を」

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