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四層23 前世



落ちた穴の先には剣山が用意されていた。

鋭く尖ったそれが直撃すれば、即死は避けられないことは自明の理だった。


ファイルは風魔法を発動させて落下するのを回避する。

だが上昇するたびに段々と高度が下がっていき,幾ばくかしたら剣山に身体を貫かれるのは目に見えていた。


出口もない。

魔力もない。

手段もない。


彼女の現状はないない尽くしだった。

だがそんな中でも奇跡的にファイルの心は折れていなかった。

本人にもどうしてかはわからないがこの現状をどうにかできるという謎の確信があったからだ。


そして風魔法によって上昇し、壁に手が擦れると同時に、虫食い状態の前世の記憶が一つ解放された。


幼い子供に錬金術の理論を教えているときの記憶


ファイルは身に覚えのないその理論を壁に手を添え実行する。

すると壁に穴が開き、道が現れた。

彼女は残りに魔力を振り絞りそこに乗り上げた。



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