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四層⑳ 錬金術師

三日くらいパソコンを弄れないので携帯からの投稿になりそうです。

よろしくお願いします。

 爆発の破砕音とホムンクルスの魔力が帰ってきた。

 水晶に映る一団を眼に納めるとボスの間の主はその一員である魔法使いを凝視する。


「移行性のある魔法を無詠唱か……。この年としてはやるが、あの天才とは比べると見劣りするな」


 第四層の王、錬金術師ロールズは評価を下すと水晶から目を離して、予備のホムンクルスを起動させる。

 失望した自分の顔を起動中のホムンクルスの目に見つけたロールズは、そのホムンクルスの目を閉じさせて、幾分か疲れた様子で椅子に身を埋める。


「ホムンクルスを数体起動させるだけでこれか。大分呪いが揺らいできたな」


 幾分か呪いが解け、繋がりが弱まった体を見る。

 不気味なほどに白いホムンクルス体表が肌の下から透けて見えた。


「あと一年てところか」


 ロールズは淡々とした調子で自分の様子を確認すると、水晶に目を向けた。


「待ち人がいることを地上に伝えてもらえるように記憶に深く刻んでもらうか」


 彼は苦笑を浮かべると相手を圧殺しそうなほどの過剰とも言えるような罠を全て起動した。

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