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二層① 謎の樹海




「緑、緑、黄、緑、緑!」


鬱蒼と生い茂る木々にところどころから垣間見える木漏れ日。

驚きのあまり語彙力の落ちた俺にはそう表現するほかない。


「わかるぞ、ユースケス! 驚きのあまり語彙力が落ちてるんだな!」


グラシオが熱い口調で同調の意を表明した。


「くっきり俺の思ってることを当てすぎだろ、お前」


「当たり前だろ! 俺だってそうなんだから!」


嘘つけ、語彙力一切落ちてないぞお前。


「転移陣の故障か何か? ここどうみてもダンジョンの中じゃないじゃない」


(どこよ、ここ。太陽出てるし思いっきり迷宮の外じゃない)


「フン! 狼狽えるな」


(ゆ、誘拐……!)


ミカエルが若干苛立ち気味にそういうと、内心めちゃくちゃ焦っているアイリッシュが宥めるような言葉を言う。


「ははは、もしかしたら魔族領だったりして」


「ハハハ、もし魔族領じゃったら80層から逆攻略することになるぜよ!」


イルマスが言った冗談にりっちゃんが乗ると、二人は笑いが止まらなくなった「ハハハ!」と笑い続けた。

いかん、わけのわからない状態のせいで二人が狂気に飲まれた。


「いえ、ここは外界で魔族領でもありません。ダンジョンの中です」


そんな中、きっぱりとファイルが答えた。

思わず俺達が背後にいる彼女の方に振り向くと、彼女は指を後ろに向けて伸ばした。


「見てください、あれを」


ファイルが指さした先にはプラカードを持った猿型モンスターが居た。

そのプラカードにはこう書いてあった。


『ここは無限迷宮第二層』





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