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01 親友になりました。




ハローハローハロー!

あまり乙女ゲー関係なく進んでしまうかもしれませんが、大目に見てください(>人<;)



20180305





「だってほら、わたくし達、親友でしょう?」


 私はその言葉を聞いて、固まったのだった。

 それを口にしたのは、美しい白銀の髪がストレートに伸ばしている美少女。名前をベアトリス・アーチェ。

 フリルをふんだんに使った白と金を基調にしたドレスを着ている伯爵令嬢。


 いつ、親友になったのでしょうか?


 私はリリーナ・リモーネ。

 実は前世の記憶を持つ。でもそんなことはこの世界には、前世の記憶がある人間は稀にいる。ほとんどは朧げな記憶で、それを機に前世で名を馳せた騎士だった人がまた騎士になることがあれば、なんの影響も受けない人もいるのだ。

 それが当たり前の世界。

 私には、散々な人生の記憶がある。

 両親の離婚に振り回され、幼い頃から苦労の連続。大学にも行かず、働いて積み上げた貯金は、我が儘な妹の大学費に消えた。

 妹の主張は、腹多々しかった。私のようになりたくないからこそ、大学に行くのだと言う。

 片親家庭で気を遣って、定時制の高校を選び、大学にも行かなかったこの私は、妹にとって反面教師なのだ。

 自分でもいい姉とは思っていないけれど、頭にきた。

 妹は大学に行けないことは不幸だと嘆いたが、今に始まったことではない。片親家庭は裕福ではないと理解出来ない頭で大学に行く気なのか。

 甘やかされた末っ子の我が儘は、手に負えない。

 口論すらもバカらしすぎて、貯金を貯め直したあと、一人暮らしを始めた矢先、事故死した。

 散々な人生だ。

 その事故死した際に、プレイしていた乙女ゲームのアプリ。『イケメン魔法学園マジカル』を夢中になってプレイしていたせいだった。でもそうでなくても、きっと突進してきた車を避けられたという確証も自信もない。

 そんなことは置いといて、私は何故その乙女ゲームのアプリの話をしたかと言うと、この世界が、というかこの学園がその舞台なのだ。

 ヒロインは、目の前にいるベアトリス・アーチェ。

 だから知っていたのだ。彼女が逆ハーレムを作り上げることを。

 最近気が付いて、そのゲームアプリにも名前がちょろっと出るくらいの脇役である私は遠巻きに見ていた。

 それが何故だ。ある日の放課後の教室で呼び止められたかと思えば、お茶会に誘われた。どうして一般庶民の私に声をかけたのかと率直に尋ねたら、そう返されたのだ。

 いつからそうなったのだろうか。

 接点は……ないどころか、ありまくりだった。十歳から入学するこの魔法学園マジカルで、魔力のコントロールと魔法を学ぶ。マジカル、なんて名前だけれど、実力重視がモットーな学園。その上、世界一ときた。

 そんな学園の学年上位に君臨するのは、ベアトリス率いる逆ハーレム。

 ちなみに私の実力は、総合六位である。男女別だと二位だ。一位はベアトリスである。

 家庭教師がついてもいない庶民の出にしては、十分自慢出来る成績だと自負していた。いや剣術の師匠ならいるのだけれども。

 まぁでも気が抜けないのは、実力重視がモットーの学園。来る日も来る日も、授業と勉強に励んでいた。


「あ、好敵手という意味でしょうか? ベアトリス様」

「違うわ。ベアと呼んで、リリーナ」


 じゃあ一体、私達はいつ親友同士になったのだろうか。

 さっきから逆ハーの視線が痛い。周囲の注目も十分痛いが、逆ハーの嫉妬を含ませた視線が、光線のように痛く感じる。

 私はよく言えばおおらかな性格をしている自覚しているし、悪く言えば大雑把。誰とでも仲良くなれる方だとは思う。

 しかし、前世のこともある。散々なことには振り回されたくない。

 ベアトリスは誠意があって努力家でいい子だって知っている。

 我が儘な妹とベアトリスを重ねるのは失礼だけれども、面倒事は避けたい。

 特に逆ハーレムが敵意剥き出しになるような親友ボジションはごめんだ。


「ごめんなさい。記憶にないです。そもそも私は庶民。あなた様と親友だなんておこがましいでしょう。これにて失礼します」

「あっ……」


 私は右耳の後ろに束ねた黒く長い髪を靡かせて、支給された制服ドレスのスカートを舞い上がらせて教室を出た。

 結構、制服であるドレスは洗練されていていいと思っている。コルセット調で袖にフリルがあしらったシンプルなドレス。それにスリットを入れて、私はレギンスパンツを下に穿いている。いやだっていつ何が起きてもいいように、動きやすさを取り入れてみた。

 貴族のほとんどが、私服のドレスや燕尾服などを着てくる。規則で私服が許されているのだ。さっきのベアトリスもそうだ。毎日煌びやかなドレスを着てくる。

 毎日選ぶの大変そうだ。

 その分、制服は選ぶ時間が省けて最高!


「ただいま」


 帰ってきた我が家は、学園から三十分離れた城下町の中にある。

 ごく普通の一般的な家だ。


「おかえりなさい」

「お母さん、ただいまぁ」

「あらなぁに? 甘えちゃって」


 リビングのテーブルを拭いていた金髪美人の母親に、後ろから抱き付く。

 現世は一人っ子である私は、大層可愛がられて育てられた。愛情をたっぷりもらったのだ。そんな感謝から抱擁したくなった。

 父親は花屋を経営している。そんなお父さんも、愛情を注いでくれた。

 一人っ子万歳!


 その翌日のことだった。

 父親譲りの黒い髪を右耳の後ろで束ねて、肩に垂らせば腰まで届く。

 コルセット調の制服ドレスを着て、下にはレギンスパンツとブーティーを履いた。胸元の赤いリボンをきつく結んで、いざ登校する。


「おはよう。リリーナ」


 マジカル学園の校門前に、ベアトリスが待ち構えていた。

 今日もふんだんにフリルをあしらっている光沢あるドレスを着ている。


「……おはようございます、ベアトリス様」

「ベアと呼んで。親しい人は皆そう呼ぶ」


 それはあなたを好いている殿方でしょう。


「リリーナ。昨日は言えなかったけれども、改めて親友になりましょう?」


 私はそれを告げられて瞠目した。


「……昨日も言いましたが、伯爵令嬢であるベアトリス様には不釣り合いです。それに……どうして私なのですか?」


 実力重視がモットーの学園で、成績が並んでいるからだろうか。

 私が首を傾げていれば、ベアトリスは赤みがさした頬に手を当てて困ったような表情をする。

 そこで声をかけてきた青年が現れた。


「よう! ベア。お前の顔を見に来てやったぜ」

「フローライト様、おはようございます」


 攻略対象者の一人、フローライト・チャステイン。

 紫色のストレートの髪と同色の瞳を持っていて、勝ち気な笑みを浮かべる彼は騎士副団長の座についている。ゲーム内では、オレ様キャラポジション。

 この学園を、首席で卒業した実力ある騎士だ。

 確かパーティーか何かでベアトリスと会って、「オレにそんな態度を取った女は初めてだ」と目を付けられてから今に至るんだっけ。

 パーティーから帰ろうとしたベアトリスは、フローライトの誘いをやんわりと断っただけのこと。それがフローライトの目には新鮮に映ったらしい。

 それから立て続けに断られることが面白いらしく、度々会いにくるのだ。


「ん? 誰だ、この女は。取り巻き令嬢か?」

「違いますわ。わたくしの親友、リリーナです」


 フローライトの獰猛な視線が、ベアトリスの隣に立つ私に向けられた。

 ベアトリスは私の腕を取ると、そう紹介する。

 待って。親友になるとは言っていない。


「ほう……親友、ねぇ?」


 あやしみいぶかる様子で私をジロジロ見てくるフローライト。

 190センチはありそうな長身で、その上獲物を捉えた肉食動物みたいな獰猛な目をしているから、威圧的だ。そんな彼に負けじと腕を組んで、何か? と言わんばかりに私は見つめ返す。これでも実力モットーの学園の生徒。二位に上り詰めるほどの闘争心や負けん気がある。

 にやり、とフローライトは口角を上げて八重歯を見せた。


「面白そうだ。また今度ちょっかいを出させてもらう。面倒だが、朝の稽古の時間でな。また来る」


 そう手を軽く振ると、フローライトは去っていく。

 え、何それ。私も目を付けられてしまったっていうことなの? え?


「うふふ。気に入られたみたいね」


 隣でベアトリスは笑った。


「申し訳ないけれど、私は親友ではないです。ベアトリス様」


 そんな彼女に告げて、城のような外観の校舎に向かう。

 すると、今度は手を掴まれた。振り返れば、ベアトリス。

 悲しげな表情だった。


「覚えていないの……? でもそうよね、そんなあなただからこそ、親友になりたいの。だめかしら?」

「……?」


 何故こんなにもベアトリスは頼み込んでくるのだろうか。

 私にはわからなくて、記憶を掘り起こそうとした。

 その前に自然な動作でベアトリスの手が、とある男子生徒の手で取られた。


「おはよう。今日も麗しいよ、ベア」

「あら、クラウド殿下。おはようございます」


 逆ハーの一員、攻略対象者のクラウド・スターロン。この国の王子である。

 とびっきりの甘い笑みで、ベアトリスの手の甲に口付けを落とす。

 ベアトリスはいつものことだから、微笑みで流した。

 そして、クラウド殿下が青い瞳でこちらをギッと睨んだ。

 お前邪魔、と言いたげな視線。よくわかる。

 私はそっとその場を離れようとしたけれど、駆け寄ってきた二人の男子生徒によってそれは阻まれた。


「ベア! おはよう! 今日も綺麗だね!」

「おはようベア!!」


 行く手が塞がれてしまう。

 先に挨拶したのは、赤毛のマシュ・ヴォーン。同じく逆ハーの一員、攻略対象者。赤毛は、襟元が長くそれを束ねている。糸目だけれどかっこ綺麗系。そして女子力が高いことが特徴。ちなみに男爵家の長男である。

 次に無邪気に挨拶したのは、白銀の髪をオールバックにしたジャレッド・リコート。同じく逆ハーの一員、攻略対象者。赤と黒のオッドアイが特徴的。魔術師団長の養子だ。


「おはよう、ベア」


 あとからのこのことマイペースに歩いてきたのは、ふんわりとした癖っ毛の薄茶の髪のライアン・フォード。同じく逆ハーの一員、攻略対象者。勇者の末裔で、伯爵子息。ツンデレである。

 逆ハーレムの包囲されてしまったではないか。

 ベアトリスが「おはよう、皆」と穏やかに挨拶を返したあと、私に視線が注がれる。何故そこにいるのか、という疑問の視線だ。

 何故って、新たに来た三人が私の道を塞いでいるからに決まっているじゃない。


「退いてくれないかしら?」


 高圧的に言えば、マシュとジャレッドが道を開けてくれた。

 そこを横切ると、話し声が聞こえる。


「ねぇ、なんでまた彼女がいるの?」

「あんなの相手にすることないのに」


 マシュとライアンの声だ。

 そうそう言ってやれ。


「わたくしの親友は、彼女しかいませんわ」


 なんて言い返すベアトリスの声を聞いてずっこけそうになった。

 なんで揺るがないんだ。

 疑問に思って、過去を振り返る。

 ベアトリスとは、ずっと同じクラスだった。

 六年間一緒のクラスならば、話したことくらいある。

 いやむしろ、困っているところに手を差し伸べたこともあるくらいだ。

 かなり接点がありすぎて、どこで親友と思わせてしまったのか。わからない。

 例えば、入学早々、伯爵令嬢だからと遠巻きにされていた彼女に初めて話しかけたのは、私だった。はず。

 懐かしいな。私まだちっちゃかったし、ベアトリスもお人形さんみたいに可愛かった。今も十分、お人形さんみたいで可愛いのだけれどもね。

 その時、私はなんて言ったのだろうか。それは覚えていない。

 どこか心細く教室の隅にいた彼女を、放っておけなかったのはどうしてだろう。やっぱり、前世で三人の姉を務めていたからだろうか。長女のくせが今でも染み付いてしまっているかも。


「リリーナ」


 そのお昼休みのことだった。

 ベアトリスに呼ばれたから、逆ハーの四人に睨まれる。


「一緒にランチはいかが?」

「せっかくのお誘いですが、お断りします」

「……」


 きっぱりと断った。

 断っても睨まれる。きっと承諾しても睨まれるだろう。


「あの、思い出してもらえたかしら?」

「何をですか?」

「……」

「失礼します」


 私は中庭でお母さんの手作りお弁当を食べようと、歩き出した。


「ま、待って! リリーナ」

「ちょっと、ベア。放っておきなよ」

「そうだ、君を袖にするような奴なんかに構うな」


 ライアンとクラウドが引き止めたらしい。ベアトリスは追ってこない。

 私は気ままに廊下を歩き、中庭に向かう。


「リリーナ!」

「え? ……え!?」


 長すぎる廊下を歩いて行ったら、急にベアトリスに呼ばれて振り返ればーーーー。

 彼女は風の魔法を行使して、私に向かってきていた。

 猛突進してくる様子にギョッとしてしまった私は、思わずアーチ型の窓を開けてそこから飛び降りる。


「やべ」


 二階からの飛び降りくらい、この身体能力の高い私にとって大丈夫なことなのだが、問題は着地点だった。中庭にある噴水広場だ。

 バシャンと、私はそこに飛び込む羽目になった。

 仕方ないじゃないか。猛突進は日頃、後輩二人にされて条件反射で身体が逃げてしまったのだ。

 びしょ濡れになった私は、中庭にいた生徒達の視線に晒された。

 何見ているのよ、と鋭い視線を返せば、そそくさとその場を離れていく。

 魔法で乾かそう、と噴水から出ようとしたその時だ。


 バッシャン!


 何かが飛び込んで、水飛沫を上げた。

 まさかとは思ったけれど、そのまさかだ。

 ベアトリスも飛び込んできた。伯爵令嬢のあるまじき行動に驚愕する。


「な、何やってるの!?」

「ひゃあっ。冷たいわね」


 なんて呑気に笑うベアトリスは、水も滴る美少女。


「こんなところ見られでもしたら教師に大目玉を食らうわよ! ほら、出ましょう!」

「ほら、これよ」


 私がベアトリスの手を取って、噴水から一緒に出ようとすると、引き止められた。

 ベアトリスの両手に、左手が包まれる。


「初めて会った日から、あなたはこの手を差し伸べてくれた」


 祈るように、ベアトリスは微笑んだ。


「わたくしが初めての学園に心細くて一人でいた時、リリーナは手を差し伸べてくれたわ。“私がついている”って心強い言葉もくれた」


 そんなことを言ったのか、私。


「ごめん、覚えてない」

「あなたはきっと誰に対してもそうなのでしょう。それからわたくしが困っている時に、幾度も手を差し伸べてくれたわ。この間の試験だってペアを組んで、共に高得点を取ったじゃない。あなたのカバーで助かったわ」

「いいから、噴水から出よう?」

「言わせて」


 引っ張ろうとしたけれど、両手に包まれた左手は引き戻された。


「伯爵令嬢のベアトリスではなく、あなたが何度も助けてきたベアトリスと親友になってください。リリーナ」


 めげないベアトリスが誠意を込めてお願いする。

 水が滴る顔のベアトリスは、今にも泣きそうに見えた。

 泣かせたいわけではない。私は根負けした。

 元々、このヒロインのことは好きだ。

 ここまで懇願されて、無下には出来ない。


「わかったから、ベア。噴水から上がりましょう」

「本当? やった!」


 彼女は無垢な笑みで喜んだ。

 そんなベアトリスの手を引いて、噴水から出れば登場してきたのは逆ハーの四人。


「ベア!! 何をしているんだ! 風邪を引いてしまったらどうするんだ!」

「全く。淑女なんだから、噴水に飛び込むような真似二度としないでくれる?」

「ほらほら、ベア! リリーナも、今炎の魔法出すから、じっとしてて」


 クラウドとライアンとマシュの順番で発言する。

 ジャレッドは笑うだけだった。

 言われた通り、私とベアトリスはじっとしていれば、マシュが炎の魔法を出す。大蛇のように渦を巻いて私達を囲う炎で、水は蒸発した。

 ごわごわになってしまった髪を手櫛で整えていれば、ベアトリスの髪をマシュが取り出した櫛でとかす。さすが女子力の高いキャラである。


「お前! 何を考えている!!」


 胸元のリボンが掴まれたかと思えば、クラウド。


「事故です、殿下」

「ベアトリスが怪我をしたらどう責任を取るつもりだったんだ!?」


 ええー。私のせいなの?

 追い掛けてきたのは、ベアトリスなのに。

 私の心配くらいしてもいいでしょう。

 そこは、「お前も怪我をするところだっただろう!」くらい言え。

 仕方ない。クラウドは最早ベアトリスに盲目なのである。


「追い掛けて飛び込んだのはわたくしです、クラウド殿下。責めないでください」


 マシュとジャレッドが櫛を取り合う中、ベアトリスは柔和な笑みで言った。


「それより喜んでください。正式にリリーナが親友になってくださったのですよ」


 ぱぁあっと輝かしい笑みで報告。

 何? と四人のまなこが集まる。


「改めて、わたくしの親友です」


 そう言って私の腕に抱き付いてきた。

 怪訝な表情になる四人は、明らかに嫉妬しているよう。

 私は腕を組んで、見下すように一同を見た。


「改めまして、ベアの親友のリリーナ・リモーネです。以後よろしくお願いいたします」


 親友になったからには、私はそれを務める所存だ。

 ニッと笑って見せた。



 

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