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第2話「スノードロップの妖精」
敦子は今日から小学生
母が好きだった庭にでてみた
大好きなスノードロップが
いっせいに咲いていた
「おはよう あっちゃん」
妖精があしもとでささやく
「今日は入学式だね おめでとう」
母に似た優しい声が
敦子にだけ聞こえるように ただよう
妖精は話かける
「あっちゃんのママも入学式の朝は
こうして出逢っていたよ」
「私はこの庭が大好きだから
素敵な居場所を創ってくれた
あっちゃんのママが天国に帰った時は
とても悲しかったの」
「でもママと同じ香りがするあっちゃんがいて
私は嬉しくてたまらないの」
敦子は母のことを知ってる妖精に出逢え
涙があふれて止まらなかった
「妖精さん
ママのことたくさん教えてね」
敦子祈るように妖精にといかけた
家の中では
おばあちゃんが朝食をつくり
お父さんは新聞を読んでいた




