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魔王の娘は世間知らずっ!  作者: 綾鷹ひぐ
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第2話 リーリエとの新たな旅立ちっ!

第2話 リーリエとの新たな旅立ちっ!



 リーリエのペット(奴隷)になってしまったユウは今後についてぼーっと考えていた。


「そういえば、お父様が勇者が起きたら私のところに連れてこいって言ってた。だから行くよ。」

 

 そういうとスタスタと歩き出してしまった。俺ははぐれないように早歩きでリーリエについて行った。


「ついた。ここがお父様の部屋。ここには見覚えあるでしょ?」


 確かにそこは見覚えのある大きな扉があった。魔王との戦いの際に開けるのに手こずった扉だ。こんなバカでかい扉のくせにまさかの引き戸。そりゃ押しても開かないわ。『押してダメなら引いてみろ』と言うことわざがこの世界にはあるが、プルではなくスライドとは。言葉って難しいね。


「できることなら会いたくないものだな」


 リーリエに聞こえる様に言った。もしかしたら、もしかするかもしれない。


「お父様、勇者を連れてきました」

 

 ノックをして返事を待つ。無視ですか。


「入っていいよー!」


 友達みたいなノリの返事が返ってきた。


「失礼します」


 リーリエは引き戸をあけ中に入る。そこには俺のことを秒殺した魔王が椅子に座っていた。リーリエと同じ銀髪で容姿はThe・魔王って感じだ。皆様の想像に任せます。


「やっと起きたかスライム君、よく眠れたかい?」


 半笑いで聞かれイラッときたが直ぐに落ち着いた俺は質問をした。


「一体スライムの俺に何様だ?」


 自虐ネタを挟みつつ聞いた。


「それなんだけど、うちのリーリエを連れて世界を冒険してくれない?」


 魔王の口から訳のわからない言葉が飛び出す。魔王はそのまま話を続ける。


「いやさー、この子は可愛いし、凄い可愛いし、めっちゃ可愛いけど。世界を知らない、要は世間知らずって訳だ。そうなるとこの先色々と大変だろ?」


 こいつの溺愛っぷりえぐいな。彼女もこの会話聞いてさすがに恥ずかしいのか頬を赤らめる。確かにめっちゃ可愛い。


「それで俺にこの子連れて世界を回れってことか?」


 今までの話を要約するとこの結論に至る。


「ピンポン、ピンポーン!冒険するには荷物持ちが必要だろ?この子が外の世界を冒険したいらしから連れってやってくれ、仮にもスライム君は人間の世界だと勇者をやっていたんだから冒険はお手の物だろ?」


 男子諸君なら誰しもが憧れる『勇者』から『荷物持ち』という前代未聞のジョブチェンジだ。絶対にやだ。


「俺に拒否権はあるのか?」


 ワンチャンにかけて魔王に聞いてみた。


「断ったらもぐ。」


 横からリーリエが一蹴。ノーチャンでした。


「了承してくれたことだし早速行ってもらうよー。適当な異世界に転送するからそこで適当に魔王を倒してきてね」


「まてまて、そんなこともできんのかよ」


「魔王だからねー!倒したら連絡するね。ってことで行ってらっしゃーい!」


 そう言うと俺とリーリエの周りに大きな魔方陣が出現し俺達を吸い込んでいった。なんでもありかよ魔王は。

 気がつくとどこかの森の中で眠っていた。ここがどこかもわからない、しかも夜なので辺りが見ずらい。


「ライト」


 リーリエが魔法を唱えると白く光る球体が現れ辺りを照らした。


「ありがとな、助かったわ」


「うん。私は眠いから、寝るからユウも…」


 言い終わる前にリーリエは力尽きるように寝てしまった。俺は着ていた上着を毛布代わりにリーリエにかけてやった。これから始まる冒険がよっぽど楽しみなのか寝顔が笑っていた。


「さっむ」

 

 夜風が体にしみる。起きたら食料調達や情報収集などの当面の目標を考えよう。そして、この世界の魔王倒して元いた世界の魔王も絶対に倒してやると心に誓い眠りにつくのであった。

 

二日に一本ぐらいのペースで書いていきたいと思います!

これからもよろしくお願いします!

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