ep.5 画期的な企画は part1
長編、文化祭企画編始まります!
まず、向かったのは美術部。理由は滝田がいるから入りやすいということだ。
「失礼します」
すると、前回お世話になった、照井善人、鳥島希穂がいた。滝田も気だるそうに座っていた。
「久しぶりじゃないか、後藤くん。それと文芸部の皆さんか。何のようかな?」
「文化祭の企画が手詰まりで、美術部は何してるんですか?」
単刀直入に尋ねる。
「絵を描くかな」
知ってる。そんなことが聞きたいんじゃない。
「あのですね、そうじゃなくて」
「流石に美術部は何もアドバイス出来ないよ。そうだ!他の部活と協力してみてはどうかな?」
「どういうこと?」
小野山が顔をしかめて言う。
「僕ら美術部は、他の部活から挿絵とか表紙とかの依頼が来るんだ。その代わり宣伝になるしね。例えば新聞部とか」
「なるほど、わかりました。では、失礼します」
「後藤くん、じゃあね」
鳥島が笑顔で答える。見ると、滝田もやれやれといった表情で手を振っていた。
帰ろうとした時、ドアが勢いよく開いた。
「待て!」
そこにいたのは、誰もが見たことあるであろう、二人の生徒がいた。
「変態会長が何の用?」
会長?この人が?
「変態って言われてますよ」
横にいた女生徒が言う。
「変態ではない!紳士だ!」
2年、つまり小野山と照井、滝田までが呆れた顔で見ている。1年は全員きょとんとしている。
「挨拶が遅れました。由緒正しき破狩家の次男、それであり会長の破狩 碎次郎だ!」
「大変、失礼いたしました。躾がなってないもので。書記の1年の柿山 夜子です」
「躾とはなんだね!夜子くん!」
「そのままの意味ですよ」
「で、破狩、一体何があった?」
「最近、文化部の間で良くない噂を聞いてね。調査しに来たのさ!」
「会長、ぶっちゃけ暇だから来たんですよ」
「何故それを言う!?」
オーバーリアクションだ。まるでコントを見てるみたいだ。
「僕らにはいかがわしいことはないけど」
「文芸部も」
両部長が述べる。
「そうか!失礼した。では夜子くん、調査を続けようか!」
「はいはい」
「小野山先輩、僕らも次行きましょうか」
その瞬間しまった!と思った。しかし、時既に遅し。聞かれてた。破狩は首をぐるんと向けた。
「行くってどこに!?」
「文化祭の企画が決まらなくて、各部に聞きに行ってるのよ」
小野山先輩の表情からは諦めが見えた。一瞬僕を睨んだ気がした。
「え~と、ハカラ先輩?も来ます?」
前橋はこの人が鬱陶しく無いのだろうか?興味津々と行ったところか。
「ハカリだ!いいだろう!行こうじゃないか!」
「会長がすみません!後で文芸部さんには菓子折りを持っていきます!」
夜子がすごくかわいそうに見えてきた。入学して約2ヶ月で、こんなに先輩に毒づく生徒はなかなかなものだ。
「さぁ、クイズ研にでも行こうか!」
文芸部と生徒会。変なメンバーは次の目的地へ向かった。
クイズ研究部。中には部長と思われる人がいた。
「失礼します!どうも由緒正しき・・・」
「バカイチョウと、会計です」
「君こそバカイケイじゃないかね!?」
「破狩か。部長の丸美 解正だ。」
オカッパの眼鏡だ。見るからにオタクっぽそう。そんな印象だ。
「丸美くんだね、同じクラスの」
「小野山恵子。文芸部が何のようだ?」
即答だ。早押しクイズかのような答え方。
「文化祭の企画が手詰まりで」
「クイズ大会をやるよ」
はや押しだ。先回りしてくる。
「違くて、他の部活とかと協力したりしてない?」
小野山は質問の傾向を変えた。
すると、丸美はうなだれた。
「僕としたことが、誤答してしまった」
「後藤くんのこと?」
前橋、お前は黙っとけ。話がややこしくなる。
「クイズ大会するときに演劇部からライトを借りるつもりだ。あと新聞部が・・・いや、何でもない」
ん?新聞部がどうしたって?
「へぇ」
すると、いつの間にか会長がボタンを押していた。
「ピンポン!最近、文芸部の間で良からぬ噂を聞くが何か知らぬかね?」
変なポーズをとりながら言う。
「し、知らないな。今日は活動日じゃないんだ。今から帰るところだから、もう出ていってくれないか?」
どこか挙動不審だ。
「ならいいんだ!」
「すみません!変態何です!」
「紳士だ!」
「丸美くん、ありがとね」
小野山が言う。
部屋を出ると、僕は前橋に声をかける。
「なんか変じゃなかったか?」
「何が?」
「妙に挙動不審だった」
「気のせいじゃない?」
「そうか」
何か引っかかる。会長がいった良からぬことと関係があるかもしれない。
「次は演劇部に行こうか!」
気にしても仕方ないか。それより文化祭だ。
さぁ、次も文芸部と生徒会が部活へと走ります。