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虚空の檻  作者: 北の孤王
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ガラスのユメ

『…い……おい起きろ…』

『…兄さん!』





ふと聞こえたその声に僕は寝惚けた頭を起こして前を見た。


そこにいたのは僕のトモダチとイモウトだ。

妙に怒ったその顔をぼけーっと眺めていると段々頭が冴えてきてそれの理由を思い出す。


そうだ、二人とは約束をしていたのだ。


新しい世界、世界初のVRMMOファンタジスタの世界で一緒にパーティーを組む約束を。



しかし、僕はログイン早々学校の疲れが出てしまい爆睡していたらしく、この二人はわざわざ起こしに来てくれたらしい。

『…ごめんなさい』

『分かれば良いのです!じゃあ早速やりましょう!』


イモウトが妙に上から目線で言ってくるのを気にしながらも僕達はログインするために一旦別れた。




さて、では僕もインしようか。


胸を高鳴らしながらも機器をセットし、全ての準備を完了させた僕は新しい世界にダイブした。








『おーい、ここだ〜』


友達の声がする方に行く、イモウトもいた。


僕達のパーティーは戦士、剣士、騎士の脳筋パーティーだった…

僕は……そう、剣士だ。


僕は確かネタスキルを入れて戦闘が微妙に辛かった。




何故、僕はあのスキルを入れていたのか、今でも分からない。







ある程度レベルが上がった僕達はログアウトをした。


友達は楽しかったと言い、イモウトもそれに頷いた。



大型連休に入ってからは僕達はこの世界でたくさん遊んだ。

前衛三人だと偏りが酷く思えるが、序盤は何とかなるだろう。



電子音が聞こえ、お知らせを見ると今日の21:00からイベントが始まるらしい。

22:00までにログインしなかったら参加出来ないそうだ、どんなイベントだろうかと僕は楽しみにしていた。

楽しみにしていた。





イベントがハジマッタ。

内容はダンジョンの攻略、早い者勝ちだ。

僕達は魔法使いの傭兵を雇ってダンジョン攻略を目指した。


僕達は上位に入賞するために必死だった。

ものすごく必死だった。



何故なら、何故なら?

そうだ、入賞したら良いアイテムが貰えるからだ。

アイテム?



あれ…思い出せない

そんな物は有ったのか、そもそもこんなイベントは…









僕達は何とか一番にダンジョンのボスにたどり着いた。



ボスは強かったが僕のスキルが上手いことにハマりブジにボスを倒した。


トモダチはエガオでボクに抱き着いた。

ボクはウレシサのあまりに泣いた。

泣いた。


イベントはオワッタがボク達の絆は永遠だ。
















失ったものは二度とかえってこないけれど。

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