2話
【ダンジョンにプレイヤーの侵入が確認されました。エネミーデータを構築します】
身体はその声で再び作られていく。
僕は何時も通り、前へと進んでいく。
(………………)
鼻から感じる異臭で先にあるフロアが分かった。
赤々と熱された大地の上で僕は足を焼かれながらもプレイヤーの存在を探すが、反応はない。
このフロアはHPを減少させていくことから他のと同じように長居していたくはない。
フロアから出ていく。
大量のプレイヤー反応を先のフロアから感じる。
身体が戦いに備えるのを感じながら、そのフロアに走って向かう。
『よ〜し、そろそろ帰るか!ん?どうしたよ皆』
『……出た』
『…レア鉱石が?』
『……後ろ…後ろっすよ』
『後ろぉ?……………どうも失礼しました』
近くにいたプレイヤーを通常攻撃で消滅させ、逃がさない様に他のプレイヤーも同様に通常攻撃で素早く処理をしていく。
『…火力はおかしいし、攻撃は腕で無敵ガードされるし、やたら速いし、こんなのってないわーい』
十三人いたプレイヤーも残りは三人、何時も通りの確実に殺す。
『……よしよし、スクリーンショットは撮れたし、AKIRA逝きます!』
『くっそ、理不尽なデスペナに補填アイテムを!』
二人消滅し残りは一人。
『…だるっ……消えろよバグがよ』
【ダンジョン内からプレイヤーの存在が消滅。設定変更、破損箇所の修復と内部構造の変更、モンスターの一時消滅】
最後のプレイヤーが消滅すると同時に身体が崩れる。