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虚空の檻  作者: 北の孤王
13/25

5話、掲示板

RTR攻略371スレ目(260)

>ミスト迷宮のバグモンスターⅧ(389)

質問板119スレ目(782)

バグ、不具合報告スレ82(555)

RTR雑談187(995)

ロリモンとはヴァルハラなり(667)

【ファンクラブ】血祭り【連合】死(521)

運営に物申す!!(240)

………………………

………………………



>ミスト迷宮のバグモンスターⅧ(389)


359、名無しの冒険者

無駄な騒ぎが多すぎ。

侍さんの返事来るまで黙ってろよ。


360、戦士

いくら何でも遅いw

忘れたのかもねw


361、カレー&米

>>360 黙れよ


362、僧侶

自分が覗いた時って何時もこのスレが荒れてるんだが、何故だかな


363、カリスマ僧侶

うーん…もうちょっと荒れる様な書き込みはやめてほしいですよね


364、侍キング

別に最近の奴だったら倒せそうだけど、この話し合いって必要なの?


365、キラキラ星

>>364、あっそれは分かるな。

なんか動きが読める程度になったし、前にあった狂乱モードもなくなった。

もしかしたら運営がこっそり修正したのかもね。


366、名無しの双剣使い

>>365

どうせなら攻撃力も直してくれよ…


367、情報屋N

速報!!かの廃神様こと、ルーデルリッヒ・ヴィ・ベルドレッド=ガナットルティオⅦ世が隠しダンジョン攻略に参加するとの意思表明。


368、わんわんお

>>367

うげー、情報がある程度集まったからそろそろ来るかと思ってましたけど来るんですかー

イヤー


369、拳聖

待て、まだ【隠しダンジョン】としか言っていない。

他のダンジョンの可能性もある。


370、情報屋N

おっと失礼。

隠しダンジョンと書きましたがほぼ間違いなくミスト迷宮のことですよ。


371、拳聖

イヤー


372、キラキラ星

まぁ、彼が参加すると考えたら勝率は跳ね上がるよ。

廃神様っていう彼の呼び名以外に破壊神とか殺戮神とかあるぐらいエグい攻撃力と全部を巻き込む範囲の広さを持ってるからね…

次の討伐隊は行きたくないな…


373、カレー&米

次の討伐はいつの何時にあるか教えてくれないか?


374、名無しの双剣使い

うお…俺レベル高いのに廃神様の攻撃食らって一撃で死んだからな…

ちなみに俺は臨時のパーティーメンバーだった

廃神様の


375、断罪人

>>374

ワロタ


376、キラキラ星

>>373

次は今週の土曜日、21:00から22:00に集まったメンバーが討伐隊となるけど…


377、カレー&米

ありがと


378、名無しのおっさん

その時間なら行ける!(゜U。)?


379、わんわんお

>>378、おっさんさんはそんなこと言う時に限って来たことないじゃないですか。


380、名無しの冒険者

てか結局侍さんは来ないね。

何でだろ?


381、拳聖

侍ってちょっと前にいた人か

意味ありげなこと言ってたけど反応ないな

用事でIN出来てないんじゃないか?


382、侍キング

キングの俺から言わせてもらえばなんも分からん


383、僧侶

廃神様には正直まだ参加してほしくはなかったな

もうちょっとで何か分かりそうな気はするんだ


384、カリスマ僧侶

確かに何故って思えることが多いですよね

何で今になっても運営は動かないんでしょう


385、キラキラ星

うむむ…このバグモンのことはまったく想定してなかったとか……?


386、カレー&米

俺も気になることはかなりあります。

知ってしまって良いのか、それが分かりませんが









windowsを終了します。

>YES/NO



(………………)




俺はパソコンを終了させながら、これから自分がすることへの気後れで思わず溜め息を吐く。

心臓の音がやけに強く響き、知らず知らずに嫌な汗が流れ落ちる。


部屋中の壁に貼ったお気に入りのポスターも今ではまるで力になってくれない。

俺は意を決して、携帯電話に彼女の電話番号を打ち込む。



『お掛けになった電話番号は現在…』



………そうだ、彼女は…


今はいないのだ。





それに、こんな話を電話でずっと行える気が俺はしない。

俺か向こうのどちらかが電話を切るか………先に壊れてしまうかもしれない。



だけど、早く終わらせたかった。

俺は楽になりたかった。

忘れたかった。

見失わないでほしかった。

正気に戻ってほしかった。




少し散らかった部屋から外に出た俺は、守の家に向かった。





彼女は今どうしてるのだろうか、今まで通りなのか…

もしかしたら…




俺はありもしない期待にすがる様にしながら重い足を動かして歩いていった。



鉛の様な足の重さは、まるで俺が現実から目を離していたいという願望を表したかの様だった。





守の家は昔通りだった。


少し大きめのその家は両親が深夜近くに帰ってくるからいつ見ても室内の灯りは二、三部屋しか漏れていなかった。

節電が口癖のあいつは、使わない部屋の電気がついているのが許せないと言い優芽の防犯対策だと意見も兄の特権を使い押し通したのだ。まぁ、玄関の電気は譲歩したらしいがな。


節電馬鹿のあいつがVRMMOをやる。

それを知った時、俺達はあいつをからかいまくった。

似合わない、VRMMOの消費電力を教える、色々なことをやった。



楽しかった、似合わないことなんてなかった。

ただ一緒に騒ぎたかっただけだった。





だけど、今なら言える




あいつがVRMMOをやるのは間違いだったんだ

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