6時間目―拓海・学校到着?
ダルいです。拓海です。朝です。帰りたいです。このセリフは二度目です
あのカメラ、どうにかしないとね?
母さんが何処から取り出したのか、あのカメラ。それが一番の悩みだったので、新しい学校生活の事なんて考えてなかった。
そうこうしている内に、俺等は学校に着いていました。今日は学校を初めて見た。学校を見て、正直、開いた口が塞がらなくなった。
デカイ。デカ過ぎるでしょ!?
「おい、おい、おい、おいおい、おいおいおいおいおいおいお〜い!!」
何故こんな事を言ったのか、自分でも訳が分からなかった。しかし、それだけデカイと言うことを分かって頂きたい。
流石は国でも1、2を争う学校の敷地だ。面積も半端じゃない。どデカイ校門の先には、まるで一つの村のような広さが広がっている。校門から喫茶店があることを伺えた。そして、その奥には五階建ての建物が見えた。
「あれは初等部の校舎だよ」
まず、初等部の校舎があり、次に初等部、中等部兼用の体育館がある。そして、中等部の校舎があり、高等部校舎、高等部の体育館と続いているらしい。それぞれの校舎の前にはグラウンドがある。
ちなみにこの学園は、山の上に設立してあり、俺等がいる反対側に大学がある。あと、これはあくまでもまだ噂だが、幼等部を作るとも聞いたことがある。
まあ、一目見ただけでも大きいが、この話を思い出すとさらに大きく感じてしまう。
「なあ? 二人は初等部から通ったんだよな?」
「うん」
「はい」
「もう慣れたろ?」
「当たり前だよ」
「当たり前ですよ」
はあ、……すっごく不安になって来たわ。さっきまでカメラの事しかなかったのに、今度は逆に学校への不安が募っていた。
「あれは初等部の校舎だよ」
まず、初等部の校舎があり、次に初等部、中等部兼用の体育館がある。そして、中等部の校舎があり、高等部校舎、高等部の体育館と続いているらしい。それぞれの校舎の前にはグラウンドがある。
ちなみにこの学園は、山の上に設立してあり、俺等がいる反対側に大学がある。あと、これはあくまでもまだ噂だが、幼等部を作るとも聞いたことがある。
まあ、一目見ただけでも大きいが、この話を思い出すとさらに大きく感じてしまう。
「なあ? 二人は初等部から通ったんだよな?」
「うん」
「はい」
「もう慣れたろ?」
「当たり前だよ」
「当たり前ですよ」
はあ、……すっごく不安になって来たわ。さっきまでカメラの事しかなかったのに、今度は逆に学校への不安が募っていた。
「あれは初等部の校舎だよ」
まず、初等部の校舎があり、次に初等部、中等部兼用の体育館がある。そして、中等部の校舎があり、高等部校舎、高等部の体育館と続いているらしい。それぞれの校舎の前にはグラウンドがある。
ちなみにこの学園は、山の上に設立してあり、俺等がいる反対側に大学がある。あと、これはあくまでもまだ噂だが、幼等部を作るとも聞いたことがある。
まあ、一目見ただけでも大きいが、この話を思い出すとさらに大きく感じてしまう。
「なあ? 二人は初等部から通ったんだよな?」
「うん」
「はい」
「もう慣れたろ?」
「当たり前だよ」
「当たり前ですよ」
はあ、……すっごく不安になって来たわ。さっきまでカメラの事しかなかったのに、今度は逆に学校への不安が募っていた。
「あれは初等部の校舎だよ」
まず、初等部の校舎があり、次に初等部、中等部兼用の体育館がある。そして、中等部の校舎があり、高等部校舎、高等部の体育館と続いているらしい。それぞれの校舎の前にはグラウンドがある。
ちなみにこの学園は、山の上に設立してあり、俺等がいる反対側に大学がある。あと、これはあくまでもまだ噂だが、幼等部を作るとも聞いたことがある。
まあ、一目見ただけでも大きいが、この話を思い出すとさらに大きく感じてしまう。
「なあ? 二人は初等部から通ったんだよな?」
「うん」
「はい」
「もう慣れたろ?」
「当たり前だよ」
「当たり前ですよ」
はあ、……すっごく不安になって来たわ。さっきまでカメラの事しかなかったのに、今度は逆に学校への不安が募っていた。
「お兄ちゃん、緊張してる?」
「そ、そりゃしてるさ。まさか、こんなに広い学校が存在したなんて」
正直、喉が乾いてきた。
「さて、まずは理事長さんに挨拶しますよ」
「ああ、そうだな」
そういえば、先程から何だか嫌な予感がしていた。しかし、それが何なのかはまだ理解してなかった。
そう。これは何かを忘れてきたような感覚だ。
「お兄ちゃん、どうしたの?」
君枝が振り返って俺を見たとき、俺は鞄の中を確かめていた。そして、先程の予感は的中していた。
「……ない」
「「え?」」
「入学許可書がないんだよ」
「え!?」
「ど、何処に忘れてきたんですか?」
「確か……そうだ。母さんに預けておいたんだ。絶対になくさないような場所に置いといて、って」
俺は、鞄のチャックを締めて、今来た道を全速力で走り抜けた。
「すまん。すぐに戻るから」
俺は坂を、ペタペタと音を立てて、光速(と感じる程)の速さで駆けて行った。
後に残された二人は、
「あんなの無くても、あの理事長さんならどうにかしてくれそうですよね」
「まあ、いいんじゃない?
と、こんな会話をしたが、もちろん俺に聞こえる筈はなかった。
「それより、これからどうしようか?」
「とりあえず、みんなとの待ち合わせ場所に行きましょうか。暇ですし」
「そうだね」
二人は俺の後を追うように、ゆっくり歩いて坂を下った。
一方、もうパニックに陥っている俺は、家の近くにある十字路の手前に差し掛かっていた。
しかしその十字路には、制服を着た何人かの女生徒がいた。
この速さで大声を上げても道を開けてもらうのに時間が掛かりそうだ。かと言って、一回停止するのも面倒だ。……仕方ないかぁ。
俺は一つの決断をした。
通り抜けるのがダメなら、……別のルートだ。
俺は止まる気などは、さらさらない。しかし、目の前に集まっている女生徒達との距離は、段々と縮まっていた。
あと、10m。……9m。……8……7……6……5……4……3!
俺は女生徒達の3メートル手前で足に力を入れて、彼女達の頭上を飛んだ。出来るだけ空気抵抗を避けたかったので、身を丸くして前転をするように空中で回転した。
思った以上に距離を稼げて、また時間も掛からずに済んだ。まさに一石二鳥。そう思った。少なくとも、飛んでいる時までは……。
地面が近くなり、上手く着地できた。上手く着地した、……俺はそう思った。しかし、……それは単なる思い過ごしだったのかもしれない。
足が地面に着き、すべては成功したと思った。しかし、立ち上がり走り出そうとした時だった。
「あれ?」
ゴンッ、ベキャッ!と音を立てて、俺の頭が壁にめり込んだ。
着地は確かに成功し、万事解決と思ったが、俺の三半規管が急な回転に耐えきれなかったらしく、足が縺れて隣の塀に頭が当たったのだった。
痛い。物凄く痛い。
塀にめり込む程だから、痛みもそれに比例して当たり前だ。しかし、この時の俺に痛がってる暇はなかった。なので、涙を我慢して俺は再び走り出した。
思えば、まさかその女生徒達が、これからの俺と関わりを持つ事を、俺も、そしてその女生徒達も、まだ知らなかった。
さて、次回からの俺はどんな困難が待っているのでしょうか? 負けるな、俺!