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練習作15

作者: 蔵野茅秋

高い高い空ずっと見ていた

青の世界に浮かぶ白い雲は

とても自由に見えて

思わず伸ばしたこの手をとって

連れ出して欲しいよ

 

白い雲に連れられて浮かんだ身体は 

群雲と一緒に空を飛ぶよ

入道雲は大きくて

てっぺんからの景色が怖くてうずくまったり

飛行機雲の橋を渡って

鰯雲の平原飛び込んだ

フワフワの雲の大地ポカポカの日差し

なんたが眠くなっちゃいそうだよ


さっきまで楽しそうで真っ白だったのに

突然黒くなっちゃってどうしたの?

いっぱいの涙ため込んで

精一杯の泣き声を我慢出来ずに

みんな突然泣き出した

泣き出した空が覆い尽くした黒い雲は

たくさんの雨を降らして

叫び枯らすような声の雷を鳴らす

止める事なんて出来るわけなくて

気が晴れるまでずっと

近くで見ていた


夕焼けで赤く染まった群雲は

泣きはらした眼みたいに真っ赤で

泣いたことを恥ずかしいって

頬染めた照れ隠しみたい

だけどその姿は何だか綺麗で可愛い

そんな姿を見ちゃったら

なんだかこっちも照れるよ

だけど悲しいけどもう少しで

みんなともお別れ

暗くなる前に帰らなくちゃ

短い時間だったけどさよならしなくちゃ

こんな楽しい時間をくれて

本当にありがとう

そうだやっぱりさよならじゃなくて

また会いたいからまたねって言うよ


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