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今日も
痛い、無理、助けて、誰か…
そんな言葉はもう届かないことを私は知っている。
助けてくれる「誰か」なんてどこにもいない。
私は、孤独だ。
トントントントン…………
頭の奥底からうっすらと規則的な小刻みな音が聞こえてきた。
それが、お母さんが包丁で何かを切っているとわかったのは、完全に目が覚めた頃だった。
眠い、まだ寝ていたい。
でも、早く行かないと、お母さんが待ってるし…
重い体を起こして、私はパジャマから制服に着替える。
いつも通りのシャツに袖を通して、朝の支度をした。
のろのろと階段を降り、食卓につく。