表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/6

後日談

 ここまで読んでくれてありがとうーーー!!!



◆◆◆13:30 病院びょういん◆◆◆



「「「──火神ぃいいいいいッッッ!!!!!」」」



「ぃだッ!!?!? ちょ、おまッ! いきなり抱き付くな!!」


 号泣ごうきゅうしながら抱きついてきた西園寺を、右手で退怒鳴どなる!



 ──さて……何故オレが病院に居るのか。そこから説明しよう。



■■■



 犬神を浄霊したぐ後、オレと土御門さんはあの地下ちか空間くうかんにてうしなってしまったのだ。



 ──慌てた鳳凰が直ぐに西園寺の親父さんを呼びに行き、親父さんは病院びょういんそく連絡れんらくを入れてくれた。


 地下空間の事は親父さんも知らなかったようで……今後、詳しく調べていくらしい。



 ……病院へとはこまれたオレ達はつい先程、目を覚ましたのだ。


 ああ、一応言っておくが……土御門さんとオレの病室びょうしつ別室べっしつだからな、チクショウ!



 それと医者いしゃはなしによれば、オレの左腕のほねはポッキリいってるらしい。何針なんはりかは忘れたがったらしいし……。


 ……あと、土御門さんの手の火傷やけど残念ざんねんながらあとが残るかもしれないとのこと。



 まぁ、それでも……代償だいしょう以上いじょう成果せいかられたとオレは思っているし、土御門さんも『後悔こうかいしてない』と笑って言っていたそうだ。



■■■



 ──はい、先ず一つ目の説明終了!



 次に二つ目!


 ……オレは西園寺の頭の上を見ながら、西園寺に問う。



「お前さ……今、あたまおもくない?」


「うぇ!? お、重いけど……や、やっぱり何かいてるのか!!?」


 ──うん。憑いてる……というか、乗ってる?



 何がって──仔犬こいぬが。



「なぁ、狐。なにあの可愛い犬?」


『……犬神だな、だいぶ力を失っているが』



「──はぁ!? え、なに?? もしかして浄霊は失敗しっぱいしたのか!!?」



 オレは声を荒げ、狐に問う。


「──え、なに!? お前ダレと話してんの?!??」


 西園寺はビビりながら言ってくるが、すまん。説明が面倒だから無視させていただく!



『違う。浄霊は成功した……だが、犬神の怨念もまた強かったと言うことだ』


『──キャン!』



 な、鳴き声まで愛らしくなってまぁ……。


「それはどういう事だ?」


 オレの問いに、狐は一つ咳払せきばらいすると──、



『──あの家から解放かいほうしてくれた事には感謝かんしゃしているワン!


 だがしかし、それで全てがチャラになんてならないんだワン!


 この家の奴に酷い事されたのはれっきとした事実じじつ!!


 だからこそ……もうあんな事はしないとちかうと共に、キチンと反省はんせいしたあかしを見せてほしいんだワン!!!』



 ………………と、仰られた。


 あの「キャン」の中にこんな長文ちょうぶんが隠されているなんて、犬語いぬごってスゲェな!


「──えっと具体的ぐたいてきには何をすれば良いんだ?」


 そうくと、



『キャッ……キャン!』


『えぇと……毎日まいにち新鮮しんせんなおみずものが欲しいワン!


 あと、これは出来ればだが……おなかいっぱいに食べたいらしい』



 ──成る程。


「おい、西園寺」


「なんだ!? 何か分かったのか!!?」



「──今すぐ、ドッグフードと水を書斎のラジオのトコにそなえろ。


 いいか、毎日まいにちちゃんとそなえろよ?


 オレみたいになりたく無かったら、絶対に欠かすな。親父さんにもそう伝えておけ」



 ドスをかせた声で、オレは西園寺へと告げる。


 ──そして最後に、



「もし供える事を忘れたり、そなものの量をケチったりすれば……またラジオから『声』が──ッ」



 そうおどしておく。


 ま、西園寺は真面目な性格だからそんな事しないだろうけど……ねんには念を──てな?



「じゃあオレもう寝るから! オヤスミー!!」



「──はッ、え?? ど、ドッグフード!? ドッグフードを供えればいいのか──??? でも、カリカリとベチャベチャどっちを供えれば!? いやもういっそ両方りょうほう供えれば良いのか!!? そうなのか!? 火神ぃーーーッ!!!」

 ここまでお読み下さり本当にありがとうございます!


 宜しければブクマなどお願い致します、モチベに直通しますので!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ