暗渠 作者: 尚文産商堂 掲載日:2022/05/26 ここは俺の巣だ。 うすぐらく、ところどころにしかライトがないこの暗渠は、誰にも邪魔されることなく、誰にも見つかることがない場所だ。 地下を走る下水道で、浮浪者らもここに住んでいる者がいるようだ。 でも、俺以外にここに詳しい人はいないだろう。 なにせもう数年間もここに住んでいるのだから。 ここに来たきっかけを話したところでつまらないと鼻で笑われるのがおちだ。 だから、今はここが俺の住処だ、ということを知っていてもらえれば十分。