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血の契約  作者: 末弟
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聖戦

「正直、この先どうなるか分からないけど1つだけ断言出来る、皆を危険に巻き込む事だけは!

それが嫌でずっと悩んでた……けど一人じゃ無理なんだ、だから皆の力を貸して欲しいです」


その声は微かに震え唇を噛みしめていた。


それだけで彼がどれだけ苦しみ悩んだ末に自分達に頭を下げたか痛い程に伝わってきた。


「やっと、助けを求めてくれましたねユキオ様」


その台詞を待ってましたと言わんばかりに全身薄い青色の衣服に身を包んだ細身の男性がそう告げると、何処からともなく出してきた書物をテーブルに置いて何やら頷いている。


この男性もユキオの契約者の一人で名前は、青龍


かなりのキレ者で彼の世界ではブレーン的な役と情報担当を担っている。


実際、ユキオが黙っていた間に何があったのかマオ達と協力して色々と調べていたが、情報の大半は彼によるモノが多い。


なので、ユキオと自分が調べた情報を擦り合わせるべきと書物を出した。


「そこに、ユキオ様とマオ様の情報も合わせて今回の件や今後、起きると思われる事について出来る限りの対策を練りましょう」


「全部、見透かされてたのね」


相変わらずそう言う所には抜け目のない青龍に悩んでた自分が少しアホらしく思えてしまい、険しい表情が少しだけ和らいだ。


「それに、今回の事がおおごとになるとユキオ君だけの問題じゃなくなるだよ!」


今度は、青龍とは対照的にたくましい体格の男、玄武が話を始めるとマオや青龍達は一様に頷いていた。


ユキオ達が調べた情報の中にある地上を我が物にしようとした魔族達


先の大戦では敗れたが、その目的は地上だけでなく玄武やマオ達が住む世界も支配しようと目論んでいた様で、そうなるとユキオ達が住む人間達だけの問題だけじゃなくなると言った。


だから、仮にユキオが動かなくてもマオ達は「その時に備えて動きを始めただろう」と口を揃える。


「でも、この大戦では天使やエルフと言ったマオ姉ちゃんが住む世界の人達は一緒に戦ってないって記録が残ってるじゃん!

戦ったのはこの世界を創造した神とその他の神々に地上住む人間達って……それに」


最後は何か引っ掛かる言い方をして話すのを止めたユキオにその場に居る者も同じ心境にさらされた。


先の大戦を制したのは神と人間達だが、その戦いで創造した神は命を落としていると記されていた。


その創造の神が命尽きる前にとある人間に自身の力を宿させた。


その力を授かった一人の人間が他の神を従え、人間達を率いて大戦に勝利した。


それが大戦の内容でこの話は聖戦と言われてユキオ達の地上では今も語り継がれている有名な話である。

プロフィール紹介



ユウスケ(男)16歳



ユキオとは同じ日に孤児院で捨てられた過去を持ち、現在はユキオと二人で何でも屋の仕事をしている。


大切な家族でもあり親友かつ頼れる兄の様な存在のユキオだが、たまに向こう見ずな行動を抑えたりヒヤヒヤさせれる時があるとかないとか?


そんなユキオに負けず劣らずの剣術の魔法の使い手だが、覚えるのが苦手な所があり、書物を読むのは好きでない。


また、性別は男だが、その可愛らしい顔と低い身長のせいでたびたび女の子に間違えられる事がある。


特にチビは禁句でそのワードを言われると烈火のごとく怒り散らかす(ユキオ体験談)


ガイア、フーと契約を交わしていて、疲れたり眠くなるとよくおんぶしてもらっている。

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