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血の契約  作者: 末弟
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孤児院にてPart3

朝食をとり終わって今回の件で頭を悩ます二人だが、今のところ良い解決策が見つからないと思ったユキは、悩むのを止めて午後から向かう学園の準備を始めた。


と、言っても何かを用意する訳ではなく液体の入った小瓶の数の確認した後は、数冊の本を読んでいるだけだった。


中には傷みの激しい本もあり、かなり使われている様子が見える。


内容は、魔法や儀式系の魔術、世界各位の伝承や伝説と言ったモノで、今、読んでいるのは世界の伝承や過去に関する書物だ。


この書物も読めば読むほど、自分の力のルーツや絡新婦に関しての事が用意に理解できた。




約1000年程前に起きた世界大戦で神の子と言われ、魔界からこの地を侵略しようとした魔物や魔族達を人ならず、神なる力で終わらせた。


その力が今でも受け継がれ自分がその力を持っている事。


また、今回現れた絡新婦は過去の行動や出来事と照らし合わせても明らかに違う動きをしていた事、伝承では絡新婦と言うモノノケは、女の色恋沙汰などの怨念が集まって生まれるとされていて、女性に憑依、または化けて主に成人男性を狙うとされている。


なのに今回の絡新婦は、10代以下の男の子を狙い妊婦も襲われたとあるが襲われたのは男の子を宿した者のみで成人男性が襲われたと言う報告が一切ない。


また、モノノケと言う存在は一度、生滅させても20~30年もすれば再び生まれる可能性があるが、今回はその復活した月日が明らかに短い。


事実、前回からたった数年で出現しただけでなく他にもいくつか気になる点がある。


それに、あの絡新婦が消滅する間際に自分に向けて言ったあの一言。


事実、あの日を境に時たま見る悪夢に今も悩まされている。


「自分の宿すこの神様の力を狙ってんのかね………」


自分の手を見てそう呟くユキにブライはかける言葉が見つからなかった。


それでも、足掻こうとするユキに何か力になれないかと模索するも出てくるのは不安材料ばかりだ。


だから、ユキはもしもの事を考えてこの孤児院から去ろうとしているがブライは頑なに反対している。


仮に何者かがその力を狙っていたとして彼が孤児院を出たとしても自分達が安全と言う保証がないうえに抗うなら一緒に抗うと決めていたからだ。


「そろそろマオ達にも話してみてはどうだ?

もし、その力が神のモノでユキオを狙うなら彼女達も黙ってはいなかろう!?

それにな………お主は黙っているが皆は気にしているよ」

※プロフィール※


ユキオ(男)


年齢16才


この物語の主人公で両親はなく、物心ついた時から街の孤児院(教会)で神父や他の孤児達と一緒に育ち、ユウスケとは同じ年齢と言う事もあり兄弟の様に育ち常に一緒に行動を共にしている。


武術、魔法、知識、どれを取っても人並み以上の力があり、一部では恐れられいてる存在であるが、基本的には温厚で現在の孤児院では一番の年長がユキオとユウスケと言うこともあり他の年齢よりかなり落ち着いており、他の年下の孤児達の前では頼りになる兄貴的なポジションにいる。(ユウスケと同じ歳だが、ユキオが兄、ユウスケが弟と見られる場合が多くユウスケ本人も呼び方がユキにぃとなっている)


正式名はユキオだが、親しい者にはユキなどの愛称で呼ばれている。


神の力を宿しているらしい

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