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血の契約  作者: 末弟
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序章Part3

どれくらい時間が経っただろうか………


仮死状態だった絡新婦の足が微かに動き出し、身体を起こすとキョロキョロと辺りを見回していく


目覚めた絡新婦の周りにはユキとユウスケの姿は既になく辺りには家などの建物はあるが人の気配は何故か感じられない。


そんな状況は今の絡新婦にとって都合が良いのかその巨大な身体で跳ねあがると何処かに向かうように闇の中へ姿を消していった。


狩りの邪魔をされたから場所を変えたのか?


それとも自分が今、憑依しているモノの所へ帰ったのか…………

その様子を街の上空にて見ている複数の人影達


その人影の中にはユキのユウスケの姿もあるが、白いワンピースを着た短髪の女性が後ろからユキに抱きついてる姿があるが、抱きつかれている方は少し窮屈そうにも見える。


そんなユキに対してユウスケは耳の尖った褐色の男におんぶする感じで気持ち良さそうに寝息を立てて夢の中にいた。


そんな状況はとりあえず置いておき、ユキ達は再び動き出した絡新婦の様子を観察していたが特に追いかける様子は見せなかった。


ユキが言っていたようにあの絡新婦を泳がせ今回の件について深く追及する考えのようで、今夜はこのまま帰路につく事にした。


「ありがとね皆!」


険しい表情から一変して笑顔を見せるユキは、今回の件を手伝ってくれた事に感謝の気持ちを伝えると他の者達も笑顔で答えていた。


特に、先程からユキに抱きついている女性は終始ベッタリとしていて過保護とも思える愛情でユキの笑顔に答えている。


そんな抱きつく女性に他の者の殆どが呆れた様子を見せているがオレンジ色の髪をした一人の女性が抱きつく女性の頭を叩き、強引に引き剥がすとその場で説教が始まった。


ようやく解放されたユキは、この女性が見せるスキンシップで「いつもの事と」思いながらも少し困った様子を見せている。


「とか、言って(びゃく)に抱きつかれて内心は嬉しいじゃろユキ」


先ほどまで抱きついていたのは「白」と言う女性らしいが、今度は違う女性がユキを優しく包み込むように抱きしめて笑顔を見せるが少しからかっているようにも思える。


そんな女性に対して「嬉しい」と返事を返すが、今はまだ気を抜くのには早いと考えているので思い切り抱き締められると、いざと言うときに身動きが取れなくて困ると伝えた。


なのでオレンジ色の髪の女性もまだ警戒が必要なのにその辺に対して能天気な白に対して怒っていて、スキンシップそのものに対して怒ってるいるわけではなかった。

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