笑いの絶えないキミと僕。
___キミと僕は、いつも笑いが絶えない!
いつも? 二人で話が盛り上がって。
キミは笑いが浅いから、ケラケラと直ぐに笑うよね?
僕は、そんなキミにつられてゲラゲラ笑うんだ!
___キミと僕は、いつもふたりで1つなのかもしれない!
どちらが欠けてもいけない!
キミも僕も、お互いが必要だから。
僕は、これからもずっとキミを愛していくよ。
・・・例え?
キミが僕の傍から居なくなってしまっても、、、。
*
___この桜の咲く季節。
4月に入って直ぐに! キミが急にお腹が痛いと言いだしたよね?
僕はただの、 “食あたり” なんじゃないかとキミに何も考えず
にそう言ってしまったんだ。
・・・でも? それからもキミはお腹が痛いとよく言うようになって。
僕はキミを連れて、やっと病院に、、、。
*
___僕は、凄くショックだった。
キミは、【末期のすい臓がん】だと聞かされたから。
僕の頭は、真っ白になったよ。
___だって! やっと最近キミと籍を入れたばかりだしね!
キミが僕の “奥さん” になったばかりじゃないか!?
それなのに、、、キミがすい臓がんだなんて!
___僕は今も、、、信じられないよ。
*
___キミと僕は、相変わらず笑いは絶えないけど、、、。
でも、キミの居る病室から僕は離れると? 僕はキミを想って
泣いてしまうんだよ。
___どうして? キミなのかな?
僕が、キミの代わりになれるものなら!かわってあげたい!
もっと、早くにキミの異変に僕が気づいてあげられていたら...。
・・・僕は、僕は、キミと離れる事はなかったのかと思うから。
*
___こんな時にも、キミは僕の前だと? ケラケラと笑うよね?
大した会話じゃないのに! なんでも笑ってくれるキミが愛おしい。
僕が、泣くのを我慢しているのもキミは知っている。
今後の僕の事を一番にキミが考えてくれている事も。
___キミはいつだって! 僕の事を考えてくれている。
僕も、キミと一緒なんだよ。
___僕だって! キミの事が1番だから!
キミが居ない! これからの人生を僕はどう、、、?
生きて行ったらいいだよ!
【・・・ねえ? 僕は、どうしたらいい?】
*
___日に日に、キミは症状が悪くなっていって...。
随分と痩せてしまったね。
抗がん剤治療のせいで! キミの綺麗なサラサラした黒髪は、、、?
全部! 抜け落ちてしまった。
・・・それでも、キミは僕に笑って! こう言ったよね!
『___私ね! ずっと、ショートヘアーにしたかったんだ!
似合うでしょ?』
『___あぁ! 凄く似合うよ!』
『___嬉しい!』
___そう言ってキミは、また僕の方を見て笑った!
*
___キミは、どんな時も笑ってるね!
本当に強い女性なんだと僕は思うんだ!
泣きごとを言わない! 誰よりも笑顔でいるところ。
僕は、そんなキミのすべてが好きなんだよ。
・・・こんなに想える女性に出逢えるのは、、、?
この先、一生ないと思うから...。
僕にとってキミは、“運命の人” なんだ。
キミにとって僕は、どうなのか? 分からないけど...。
___それでも、僕はキミとずっと一緒に歩いていきたいんだ!
ゆっくりでいい! 僕の隣でずっと笑っててほしい。
*
___でも、僕の願いは届かなかった。
キミは最後まで、笑って逝ってしまったね!
・・・ぼく1人を置いて。
僕は、この先! 本当にどうしたらいいんだよ!
___キミの居ない世界なんて!
僕には、なんの意味もないように感じるんだ。
___それでも?
キミの為に、僕は生きて行かないとキミが笑ってくれないから。
キミの、想い出を背負ってがんばるね!
最後までお読みいただきありがとうございます。