♯57 虫の知らせ
そろそろ三章終盤に入りたいなぁ……
「あ゛あ゛あ゛~~~~! あ゛ん゛ま゛り゛ですよぉ゛お嬢様~~~~!!!」
「はいはい悪かったわよ。ちょっと意地悪しすぎたわ、ごめんなさい」
「うぅぅ~~、本当に思ってるんですか?」
「ちょっとだけ、ね。元はと言えばあなたの言いだしたことなんだから、次から気をつけなさい?」
「あうあうあぁぁぁ~~~…………」
お嬢様による女装ショーで散々に辱められてから小一時間ほど後。私は今、その主犯であるお嬢様とともに朝食を摂っていました。
普段よりもかなり遅い時間の朝食ですが、これで学校に間に合うのでしょうか?
このまま大急ぎで準備したとしても、電車のダイヤを考えれば遅刻するかしないかは運次第、というような気がしますけれど……
ふと気になってしまったので、自分で焼いた卵焼きをつつきながらお嬢様に尋ねてみました。
「あの、お嬢様。学校に遅刻しちゃいませんか?」
「ああ、そのこと? 気にしなくていいわ」
すると、お嬢様は涼しい顔をしながら事もなげに無問題と言い切りました。
お嬢様が断言するとなると、それなりの考えがあるのでしょう。もしかするとセレンさんに頼んで車を出してもらうつもりなのかもしれません。
「遅刻してしまうのなら、そもそも学校へ行かなければいいのよ」
「…………」
そう思っていた矢先、思わず言葉を失ってしまいました。
ようやく絞り出すような声が喉を通ったのが、それから約三十秒後のこと。
やっとの思いで飛びだした言葉も、ごくごく短い短文です。
「……本気で言ってます?」
「逆に聞くけど本気じゃないと思ったの?」
あんまりといえばあんまりな暴論に、私の脳内では「?」の疑問符がハイウェイを走る車のように行き来していました。
そのマリー・アントワネット的思考というか発想の転換は素晴らしいと思いますが、遅刻しそうだからという理由で休むのはどうかと思われます……
まさに発想の、いや思考の無駄遣い。天才は凡人には考えもつかないことを考えるとはよく言われますが、お嬢様のそれは小学生並みの言い訳に近いものを感じました。
「まぁ流石に遅刻するから休む、というのは冗談よ。場を和ませようと思ってのジョークなの」
「……それって後々取り返しがつかないことになるパターンのヤツなので、今後絶対にやめてくださいね?」
「そうするわ」
例え冗談であったとしても、時と場合をしっかり見極めてから使いましょう。TPOを弁えずに自分が叩かれてはブラックジョークにもなりません。
お嬢様はそれを分かったの上でやらかすから、どうしようもないんですけどね……
「ともかく、冗談じゃないのなら早く支度をしましょう。お嬢様は生徒会長でもあるんですから、遅刻しては示しがつきませんよ?」
「あなたほどじゃないわよ。『学生理事長代理』さん」
「ゴフッ」
「それにその必要もないわ」
傷を的確に抉ってくるボディーブローをもろに受けつつも、私はお嬢様に登校の準備をすすめました。
しかし、お嬢様は首を横に振ります。
「言ったでしょう? 私は学校に行かないつもりよ」
「え、冗談じゃなかったんですか?」
「そっちじゃないわよ。私が言ってたのは遅刻するから~の方」
「ズル休みすることに変わりはないんですね……」
そう言うと、机の下で足を蹴られた。
「あいたっ」
「人聞きの悪いことを言わないで頂戴」
「す、すいません……」
今のは完全に私の失言でした。世間一般に、このような失敗を口を滑らせたと言います。気を付けましょう。
素直に頭を下げて自分の非を認めました。
お嬢様は呆れたようなため息をついて、その理由を語ります。
「ズル休みじゃないわよ。だってその、ほら。昨日のこともあったから……ちょっと心の整理をする時間と、覚悟を決める時間が欲しいの」
「あ、そっか……そうですよね……」
言われてみれば実にその通り。
心の傷とは一朝一夕で治るようなものではありません。昨日にも言ったことですが、一番の特効薬は『時間』です。
どれだけ私とセレンさんが力を合わせたとしても、お嬢様の心をたった一日で癒すことはできないということです。
それを考えれば精神的な問題で一日の休養を設けるというのは、とても自然なことだと考えられます。
「このことはセレンにもまだ伝えていないから、あとで私から話しておくわ。ついでにあなたはセレンに車で送ってもらいなさい。それなら遅刻もしないでしょう」
この様子ではお嬢様が学校を休むのは決まりでしょう。昨日のことを引き合いに出されてはセレンさんも首を横に振れないのは目に見えています。
もちろん私だってお嬢様に無理をさせて学校に行かせたくはありませんし、その選択は正しいことだと思いますが。
うーん、しかしそうなると問題になるのが私自身だなぁ。
お嬢様が屋敷で療養している間に自分だけ学校に行く、というのも使用人としていかがなものでしょう。主人が辛いときこそ、使用人はそばにいるべきと思います。
学校に行かせていただける気遣いは嬉しいですが、その温情に甘えてお嬢様がおざなりになっては元も子もありません。
……よし、決めました。
「じゃあ、私も今日は休みます。」
「……あなたも?」
私もお嬢様と同じように休む旨を伝えると怪訝な顔をされました。言葉にこそしていないものの、「何考えてんだ」とか「お前正気か」と言いたげな視線です。
ついさっきズル休みするなと言っていた人が、いきなりズル休みすると言い出したらそんな顔もしたくなるでしょう。当然といえば当然ともいえる反応でした。
とはいえ、やはりお嬢様を放っておいて学校に行くわけにはいきません。心配です。
今のお嬢様は、目を離したその一瞬の隙で砕けてしまいそうなほど脆く、そして儚く思えて仕方ありませんでした。
「あなたは学校に行きたいんじゃないの?」
「はい。行きたいか行きたくないかで言えば、もちろん私は学校には行きたいです」
「だったら私にかまかけないで行けばいいじゃない。私だったらそうするわよ」
「でも、私が今一番したいことはお嬢様のそばにいることなんです」
千春峰で小暮さんや綾姫さんに会えないのは残念ですが、今は辛い思いをしているお嬢様に寄り添いたいと、心の底から思っています。
一日会えなかったとしても、それで彼女たちとの関係が崩れたりはしないでしょう。次の日にまた会って、お喋りして、笑いあえばそれで元通り。
だからお嬢様の為に今日一日を使うことも後でしっかり話して謝れば、きっと笑って許してくれるはずです。
加えて言えば、私はお嬢様と約束しましたから。
「忘れてしまいましたか? 昨日言ったはずですよ、ずっとあなたのそばにいるって」
「……馬鹿ね、好きにしなさい」
支えたい人がいて、その人は誰かの助けを必要としている。なら、助けない理由はない。そういうことです。
それが決め手の言葉になったようで、お嬢様は顔を背けて短く言い放ちました。
とてもそっけない言葉で失望されてしまったように聞こえますが、ただの照れ隠しです。それなりにプライドの高いお嬢様は、ちょっといじらしいところもあるんです。いちごのように赤い顔が証拠でしょう。
「……ありがとう、華炎」
その恥ずかし気な小さいお礼の声が、本当の感情を表していました。
私は素直な感情に、素直な言葉で返しました。
「はい、どういたしまして」
「~~~~!!」
直後、お嬢様は耳まで赤くしながら席を立ちました。荒々しく椅子を引く大きな音がその心情を表しているかのようです。
そのままナイフとフォークをお皿の上で揃えて「食事終了」のサインを出します。
「ごちそうさま! 先にセレンのところに行ってくるから、片付けておいて頂戴!」
「あ、お嬢様――――」
最後にそれだけ吐き捨てるように言い残すと、すたこらさっさと踵を返してどこかへ去ってしまいました。
呼び止める隙も、返事をする隙もありませんでした。身体能力は低いはずですが、とてもそうは見えない全力疾走です。
まぁ、なんにせよお嬢様が片付けろ仰るのならそれに従うまでです。
そう思いながらお嬢様の食べ終わったお皿を見ると……
「……あ、全部食べてる」
よく見れば、お嬢様のお皿にあった料理は全て平らげられていました。卵焼きもピーマン入り野菜も、残さず食べられています。
言葉にはせずとも、美味しいと思ってくれたのでしょうか。
「……ふふっ、そうだったら嬉しいなぁ」
出した料理を美味しいと感じてくれたなら、それ以上に嬉しいと思うことはありません。
またおいしいお料理を食べさせてあげたい、と思えるのです。
心が温まる感覚を抱きながら、私は自分のお皿とお嬢様のお皿を抱えて厨房に歩き出すのでした。
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トラップ☆トラップ☆ガーリートラップ!
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それからだいたい十分後。セレンさんに事情を説明して、お嬢様のお世話をすることと引き換えに学校を休む許可を貰いました。
どうやらお嬢様が私のことも話してくれていたそうで、すんなりと許可を貰うことができました。そのあたりの根回しをしっかりしてくれるあたり、快く思っていることの証左と思うのは自惚れでしょうか。
なんにせよ、ありがたい限りでした。
セレンさんに許可を貰えば、次は学校への電話です。
ほうれんそうは大事。しっかり休むことを連絡しないとお嬢様の評判にも泥を塗りかねません。
携帯電話は持っていないので、屋敷に備え付けられている固定電話で連絡しました。
事務的に進んだものですから、こちらも大して時間をかけず話はまとまり、公欠でこそないものの休むことを認めてもらえました。
こういうとき、使用人という立場は便利なものですね。お嬢様のことを引き合いに出したら、すぐ話が終わったのですから。
「……あとは、マグノリアさんにも連絡ですかねぇ」
最後に、今日のメイクアップ講習を予定していてくれたマグノリアさんに休むことの連絡です。
親しき中にも礼儀あり。こういうものは自分の口から直接語るのが筋というもの。
もしも連絡をすっぽかしたりでもしようものなら、暁には恐ろしい仕返しが待ち受けていることでしょう……ああ、素直に怖い。
マグノリアさんの番号を、記憶を辿って思い出しながら電話を掛けます。独特の高い電子音がスピーカーから耳朶を打ってきます。
呼び出し音が鳴っている隙に、私は後髪をバンドで纏めながら意識を村時雨華炎から村雨焔に切り替えました。
屋敷の廊下で切り替えるのもややリスキーですが、そうしないと不機嫌になってしまうので必要なことです。世知辛いことに。
僕は村雨焔、村雨焔、村雨焔、村雨焔、村雨焔……
……よし、自己催眠完了と同時に繋がったな。
『はいはーい、もしもし木暮ですが……』
受話器越しに、マグノリアの声が聞こえてきた。いつもと違ってどこか眠そうな声だ。耳をすませばあくびをかみ殺しているであろう息もする。
もしかすると、朝早くから起こしてしまったのだろうか。だとすると申し訳ないことをしてしまったかもしれない。
「おはようマグノリア。ごめんね、さっきまで寝てた?」
『おお……おおお? その声ってもしかして焔!? 詐欺じゃないよね?』
「新手の詐欺じゃないって。まぎれもなく村雨焔本人だよ」
僕の名前を口にしたら、さっきまで眠そうだったマグノリアのギアが一気に入ったらしい。抜けていた声も学校でいつも耳にする調子になっていた。
とはいえ、朝からハイテンションなギャル口調は厳しいようで標準的なしゃべり方だったが。そのことは「ネオスーパーギャル」の看板を慮って指摘しないでおこう。
『でもどうしたの? 携帯電話って持ってなかったんじゃないっけ』
「今は屋敷の電話を使わせてもらってるんだ」
『へー、なるほどなるほどー』
……自分から聞いてきたくせに、なんだか無関心そうだなこいつ。しばいたろか。
まぁいいや。それよりも早く本題を振ろう。
「ちょっと昨日と今日でいろいろあってさ、学校休むことにしたんだよ」
『え、休むの? 体調不良とかじゃないよね、大丈夫?』
「僕は大丈夫だよ。お嬢様のことで事件があってさ、そのアフターフォローをすることになって」
僕が休むと聞いてマグノリアはまず体調不良を心配してきた。これでも幼馴染だから、そういう気遣いをしてくれるのはちょっと嬉しかったりする。
ひとまず事情を話し、心配するほどのことではないと説明した。
「そんなことがあって今日はメイクを教えてもらえないから、こうやって電話してきたってこと」
『うーんそっかぁ……』
「……どうしたの? 元気なさそうな声をして」
『あー……焔と和えう機会を潰されたなぁ、って』
「うん? どういうこと?」
『……そういうところだぞ、ほんとにもう』
「……?」
途中、マグノリアと話が微妙にかみ合わない場面があったものの、目的は果たすことができた。この様子なら後できっついお仕置きがあるということもなさそうだし、うまくいったと言える。
折角の電話だから話したいことがないわけでもないが、このまま焔の格好で話しているのも危険だし、そろそろ切った方がいいだろう。
「じゃあ、これから仕事もあるし電話切るよ?」
『えー? 珍しく焔が電話してきたんだから、もうちょっと話そうよぉー。今日会えないんだし』
「そうしたいのはやまやまだけど、僕は今屋敷の中で焔に戻ってるわけだし、見つかっちゃったらまずいし、ね?」
『むー。そっか、それなら仕方ないかぁ……』
マグノリアは子供のようにぐずったが、僕の身が危険だということを伝えて納得してもらうことができた。
事実、他のメイドさんに見つかりでもしたら洒落にならないことになるのである。
『……ねぇ焔、最後に一つだけいい?』
「うん? どうしたの?」
そうして「さよなら」を言って受話器を置こうとした瞬間、マグノリアが僕を呼び止める。
くだらないことだったら無視しようかと思ったが、なにやら口調が真面目だった。
『関係のないあたしが口を出すのも変な話だけど……気を付けてよね』
「気を付ける?」
彼女の声音がより真剣味を帯びていた。
その「気を付ける」というのは、別れ際の決まり文句ではなく文字通りの警告みたいなものだろうか。……なんとなく、肌がひりつく緊張感を感じる。
『上手くは言えないんだけどさ……』
そう言うと、マグノリアは言葉を選ぶように間をおいて、
『……ヤバイ感じがする』
なんて、ただならぬものを感じさせることを言った。
『あたしは預言者じゃないから具体的なことはわかんないんだけど、今日明日ですっごくヤバイことが起こる気がするの』
「……それは……」
『一応言っとくけど、あたしの勝手な感想みたいなものだよ? あんまり本気にしないで、話半分に聞いといてね?』
「うん……そうするよ」
『予感』、それも嫌な予感か……
別にそういう予知する力があるとかいうわけじゃないけど、気を付けた方がいいかもしれない。
ああ見えてマグノリアは危機管理能力が高い人間だから、そういう『虫の知らせ』は馬鹿にならないのである。
『ごめん、変なことで引き止めちゃった』
「いいよ気にしないで。ありがとう、気を付けておくね」
今日と明日で警戒を強めることを胸の内でひそかに決めて、僕は今度こそ彼女に別れを告げた。
「それじゃあまた今度」
『うん。また学校でね』
受話器を置く音を最後に、僕とマグノリアをつないでいた回線は閉じられた。
彼女の声ががなくなったことでやけに静かに感じる廊下の中で、僕は独りごちた。
「……本当に何もないといいけど」
何もないなら、きっとそれほど幸せなことはないだろう。刺激はあった方が人生楽しいけど、事件は少なければ少ない方がいいのだから。
ただ、マグノリアが気にしないでと言ったあの虫の知らせが、どうしても脳裏にこびりついて離れなかった。
……いつまでも頭を悩ませていたって仕方がないな。心配事は、実際に起きなければ杞憂で済むんだ。気にしすぎる必要はないな、きっとそうだろう。多分。
「……戻るか」
後髪を束ねるヘアバンドに手をかけて、結び目をほどいて髪を下した。肩口よりも下に延ばされた髪がはらりと宙を舞う。
そして胸に手を当てて、再び村時雨華炎になりきるために催眠をかける。
私は村時雨華炎、私は村時雨華炎、村時雨華炎、村時雨華炎……
――――一分ほど時間をかけて催眠が完了しました。
これで元通り。気兼ねなくメイド業務に戻れます。
「さて、お仕事お仕事~っと」
今日はどうやってお嬢様のお世話をするか考えながら、私は廊下を歩いていきました。
おまけ
「こっそり電話を見られていた華炎ちゃん」
下弦「見て、お姉ちゃん。赤髪ミニスカコスプレメイドが電話をしてる……なの」
上弦「あ、ほんとだー。華炎さん誰に電話してるんだろー? ちょっと聞いてみよっか!」
下弦「ちょっと待て……なの」
上弦「グエッ……! 襟を引っ張らないでってば!」
下弦「お姉ちゃんの首が締まろうと私には関係のないこと……なの。それよりも、お姉ちゃんは気づかないの……なの?」
上弦「気付くって、何が?」
下弦「あのミニスカコスプレメイド、髪型がちょっと違う……なの」
上弦「え? あ、そうだね。よく気付いたね下弦ちゃん」
下弦「しかも耳を澄ますと、あいつため口で喋ってる……なの」
上弦「うそ! それって本当!? 敬語じゃない華炎さんってすっごくレアだよ!?」
下弦「本当なの。何を言ってるのかは聞こえないけど、ずいぶん親しげに会話してる……なの」
上弦「ほえ~……誰と話してるんだろうね?」
下弦「……ハッ! このどこか桃色のラブコメめいた空気は間違いない! 異性と会話しているなの!!」
上弦「……毎度のことだけど、下鶴ちゃんのその変態性はどうにかならないのかな……」
下弦「アキラメロン……なの。それはともかく、ため口だったり髪型が変わってたりするところを見れば、あれは間違いなく異性と話してる……なの」
上弦「華炎さんと仲のいい人かぁ……どんな人だろうなぁ」
下弦「大学卒業しても男性経験なしのお姉ちゃんとは大違い……なの」
上弦「し~も~つ~る~ちゃ~ん?」
下弦「まぁお姉ちゃんのことは置いておいて……あのミニスカコスプレメイドの顔は、まず間違いなくメスの顔なの」
上弦「そういう失礼なこと言うのはやめようね!!」
下弦「…………うん? 何か変……なの」
上弦「下弦ちゃん……?」
下弦「あれはメスの顔じゃない……? むしろ鈍感系たらし主人公の顔をしてる……? でも電話からはメスの顔っぽい雰囲気が……」
上弦「おーい、下弦ちゃーん?」
下弦「あのミニスカコスプレメイド……もしや……!?」
上弦「え、なになになに? 衝撃展開でもあるの?」
下弦「お姉ちゃん、あいつの正体が分かった……なの」
上弦「えぇ~? 正体? まさか『華炎さんが男だった~!』 とでも言うつもり?」
下弦「いや、あいつの正体は多分レズ……なの!!」
上弦「だからそういう失礼なことを考えるのはやめようね!」
下弦「アイタァ!?」
異性(女性)とは会話してるし、実はいい線行ってた下弦ちゃん。しかし、その外見から華炎ちゃんが男だとは全く見抜けなかった模様。
髪を纏めて男っぽい格好してるのに、男性と気づかれない華炎ちゃんって…………