#11.5 お色直しのお口直し ~諸々紹介~
たたろーさん「ここで一区切り~、一区切り~。いやー、本編であまりメタな話をぶちこめないから、こういうときに散々詰め込むもんだよね!」
語り手「この主は……」
さて、ガリトラも第一章が間もなく終わりますが、ここで一つ休憩と参りましょう。
登場人物がある程度出揃いましたので、整理も兼ねて人物紹介と、おまけに小ネタ紹介です。
箸休めならぬお目休めに、ちらと覗いてみてくださいませ。
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トラップ☆トラップ☆ガーリートラップ!
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☆主人公
・村雨焔
首都圏内にある某県の某市に住む高校一年生。今春には二年生になる予定だった。
世にも珍しい鮮やかな赤い髪と瞳を持ち、長い後ろ髪は紐で纏めている。女顔・細腕・美脚・華奢・低身長。男性離れした容姿を持つ立派な男の子。可愛い。
謎の英才教育を受けていて、大抵のことは大体何でもできる。身体能力も見た目からは考えられないほど高い。
妹に紫炎がいるが、両親は火事で亡くなった。その妹とも今は音信不通。
どうやら村雨家には、焔の知らない秘密があったらしいが……
「通りすがりの高校生です」
「何で……正真正銘のレディースが似合ってるんだよ……!!」
「お前らなんて怖いもんか!」
・村時雨華炎
焔がの女装した姿。
後ろで結んでいた髪をほどき、真っ直ぐなストレートにしている。素体が素体なので、見た目は完全に女性。ただ、メイクがまだ上手でないので、女装が分かってしまう人には分かってしまうかもしれない。
完全に女性になりきるために、華炎であるときは心の中でもですます口調にしていて、一人称も「私」で徹底している。
まだ下着は男性用らしい。今はまだ
「気合、那由多パーセントです!」
「はい。私は完璧です」
「村時雨華炎。参ります!」
☆ヒロイン
・豊葛十六夜
『世界の三分の一を牛耳る』とさえ評される統合企業財閥【豊葛グループ】の実質的なトップである、総合会議議長の第五子。つまるところの大令嬢。濡れ羽色の美しい黒髪と、真っ黒な瞳が特徴的な絶世の美少女(自称・他称含む)。
途方に暮れていた焔を、半ば拉致に近い形で保護する。しかしその動機は「焔が可愛かったから」。しかも拉致は今回に限った話ではないとか。
ESP(超能力)を持っていて、催眠術のように相手を思うがままに操ることができるというが、実際のところは…………? ただし、身体能力は極めて貧弱。
「……ふふっ、初めましてね。素敵な赤い髪の持ち主さん」
「楽しみねぇ……しかもあの村雨の直系を侍らせることができるのだから、もう笑みが止まらないわ」
「他には何も要らない。何も求めない。あなたは全てを持っているもの」
☆サブヒロイン
・月詠セレン
豊葛十六夜に支える忠実で順従なメイドで、屋敷の使用人を纏めるメイド長。シルバーブロンドの銀色の髪をしていて、その様は夜天に輝く満月を思わせる。
職務に忠実で、何よりもお嬢様たる十六夜を最優先して動く。豊葛という家ではなく、十六夜個人に忠誠を誓っているらしい。クォーター。
「全ての道はメイドに通ず」を座右の銘に、あらゆる知識や技能を獲得しており、更には格闘技能も屋敷で最も高い。戦闘、暗殺、掃除(暗喩)、始末、外交……エトセトラエトセトラ。
実は性に関しては凄まじくピュアで、華炎のアレを掴んでしまったことを思い出すと、その度にオーバーヒートしてしまう。
「何やら随分とお喋りに興じているご様子で」
「あなた、男だったのーーーー!?」
「悔しい……! モグモグ……けど美味しい……ッ!!」
☆???
・村雨紫炎
焔君の妹にあたる女の子。美少女の兄に似て(?)可愛いとよく言われる。深紅に紫がかった髪をしている。
どうやら焔に隠していた『本当の村雨』を知っているようだが……
☆???
・焔の父親と母親
焔、紫炎両名の親。こちらも赤い髪の持ち主だったとか。本編のちょっと前に、火災で二人とも亡くなっている。
娘の紫炎と共謀し、焔に何かを隠していたらしい。
『焔ちゃんは何かと一途なところがあるからねぇ。もしも惹かれた人ができたなら、その人の隣にいられるように努力するんだよ。きっとその人は、素晴らしい人のはずだから』
『お母さんの言う通りだ。お前は誰かに尽くすのが一番向いている。それはいいことなんだ、焔。お前に着いていきたい人ができたなら、その人に着いていけ』
・【豊葛グループ】
ありとあらゆる分野の企業が集合した、統合企業財閥の一つ。その勢力は世界の三分の一を牛耳っていると言われるほど。
運営は『総帥』の独裁ではなくそれぞれの企業のトップたちが集まり、会議を開くことによって行われる。その会議の議長こそ、この豊葛グループの首領である豊葛家である。現在の議長は「豊葛朧」。議長補佐にその妻の「豊葛加耶」が在任。
豊葛家には五人の子供がいる。
☆小ネタ集 ~本編では明かせない色んな裏話。~
・焔君と華炎ちゃんの名前
名前は「華炎」の方が先に決まっていて、その後に本名である「焔」が決まった。どちらも火が関係した名前になったため、名前の『火縛りルール』を適用している。
これからまた火に関連した名前の人物が出てくるので、期待しててください。
・月の陣営
豊葛十六夜。月詠セレン。どちらも名前に月が関係したものが入ったので、【豊葛グループ】関係者や、十六夜の知り合いなどは全ての人物には『月or夜縛りルール』を適用。
こちらもご期待ください。
・プロローグゼロ
実は結構至るところに伏線をばらまいています。あちこちが伏線だらけなので、読み返してみると面白いかもしれません。
・ガーリートラップ
直訳すると、『女の子みたいな男の娘』。つまりこの作品そのものの嗜好を示しているのである。トラップは罠や仕掛けと和訳されるが、実は男の娘のこともトラップと言う(本当のこと)。
「あの子可愛いよね~」「騙されるな!」「え?」「あれは女じゃない、男だぞ!」「うわっ引っ掛かったッ!?」
こういうかんじ。
また、他の表現としては大人しく「ガーリボーイ」とも言われるが、本タイトルはそれとトラップを組み合わせたものとなる。
・メイド服
うちの華炎ちゃんにはクラシックメイド服が似合う。異論は認める。
十六夜「待てや。コスプレミニスカメイド服も忘れんな」
焔「ふぁ!?」
・労使対等
十六夜「そんなものが我が屋敷にあるとでも?」
・ESP
ESpecial Powerの略。要するに超能力。或いはESPerでエスパーとする場合も。ちなみに超能力は普通にPsychicとするのが一般的らしい。
この作品では十六夜の相手を操る能力(自称)を指す。
意識をしっかりと保って支配に抵抗すれば防御できる……らしい(華炎談)。
何度も繰り返すが、ガリトラ☆はSFでもファンタジーでもない。ESPは実在しません。
・十六夜の屋敷
正式名は特にないが、「屋敷」。「月光館」。「月の館」。「十六夜邸」とも言われる。
ここの主はあくまでも豊葛十六夜という個人であり、豊葛グループの所有物ではない。使用人たちも同様。
・焔の高校
首都圏のどっかにある全寮制の共学校。
お堅い校風で、生徒は携帯電話を所持することが許可されていない。既に春休みに突入していて、焔が行方不明になっていても気付いていない模様。
・ゴールデンフィンガー
私のこの手が真っ赤に燃える! 女装の証拠を掴めと轟き叫ぶ! ばぁーくねつッ! ゴールデンフィンガーッ!
たたろーさん「女装男の娘ものに性別バレは必須イベントだよね」
セレン「そんな理由で私にあんな仕打ちを!?」
・十六夜の収入
主な収入源は株取引。巷では市場を荒らし回る無名の凄腕として認識されていて、今日もチャートをしっちゃかめっちゃかに乱しまくる。
その腕はT○Sさんと同等。流石に乱数調整はできないが……彼女が原因で謎の風が吹くとかなんとか。
そのうち実業家としても活動することを視野にいれてるとのこと。
・黒服メイドさんズ
屋敷の中でも精鋭中の精鋭で構成される、荒事を解決するためのチーム。普段は一介のメイドとして働くが、召集がかかると戦闘したり、潜入したりする。
信じられるか? ……この屋敷じゃあほぼ必須技能なんだぜ、これ。
実際屋敷のメイドたちは他のとこのメイドよりも質が高く、それでいてなんでメイドやってるのか分からないくらいオーバースペック。
・カドミヤ製菓
豊葛グループの間接的な傘下中小企業。割りとメジャーなお菓子を世に売り出していて、今のところ経営も好調。ただ、社長夫妻の息子がグレてしまい、そのことに頭を悩ませている。
誘拐事件の不始末を受けて、完全に十六夜の傀儡と化してしまったことは想像に難くない。恐らく一番とばっちりを受けた可哀想な会社。
・十六夜の男嫌い
十六夜は男性が嫌いなのではなく、憎んでいる。無害な分には冷たくあしらったり、ガンを飛ばすだけだが、もしも手を出してくると容赦なく叩き潰すタイプ。
それは過去にとある事件があったせいらしいが、十六夜とセレンはそのことを誰にも話していない。
焔/華炎は完全に見た目が女の子だからオッケーだとか。
・りおんちゃん
説明しよう! りおんちゃんとは、可愛い可愛いライオンのデフォルメキャラクターだ!
女子高校生を中心に、様々な年齢層から愛されているぞ!
十六夜も結構好きで、自分で着るパジャマにもりおんちゃんはいるらしい!
ちなみに最近、先輩のドーナツライオンにコテンパンにされた上に、ポ○・デ・リ○グで餌付けされて舎弟になったと噂されている。
∧ ∧ 一生付いていくっす先輩!
( `ω´)
c(_uuノ
○○○
○ ・ω・ ○ 後輩よ、私と共に来い!
○○○
c(_uuノ
・○○、那由多パーセントです!
焔と華炎が使うギャグのような何か。
「気合」とか「やる気」とかそういう枕詞がつく。
とりあえず熱意とか真剣さとかが十分なのはよく伝わる。しかしそれだけ。ニュアンスとしては「ありがとうさぎ」に近いものがある。
ちなみに那由多はだいたい10の60乗らしい。つまり沢山ということ。
・月光院武術
セレンが修めたどっかの格闘術。やたらと足技が多い特殊な武術。セレンは皆伝している。
その昔、大妖怪ム・ラサメーを退治した人物がいて、その名を月光院と言ったそうだが、果たして……(本編とは一切の関係はありません)
・一人称
ファーストパーソン。自分で自分を言う言葉。
村雨焔こと、村時雨華炎は一人称が女装する前と後で変わっているが、実はこれ擬似的な二重人格状態。本物の人と違って記憶は共有してるし任意で切り替えることはできるが、作られた存在の『華炎』を補強するための人格故に、考え方の不一致などが起こる。
今回は外伝・番外編、あるいはメタとネタの塊、もしくはただの時間稼ぎみたいなろくでもない話でしたので、いつもと違って週の中間で投稿する運びとなりました。
自分で自分の首締めてて楽しいんですかね、ここの主は。
さて、本当に今回は酷い出来な話ですが、次回はちゃんと金曜日に12話を投稿いたしますので、ご安心くださいませ。
また次回に語らさせて頂くとしましょう。
……ところで、この【りおんちゃん】とかいうキャラですが、今後も出番があるそうです。覚えておくといいかもしれません