世界のちょっとした事情
その日の夜、俺は久しぶりに家族の夢を見た。
場所は遊園地で今は家族四人で観覧車を乗っている所だった。
歳も以前よりかは幼くて小学生ぐらいだろうか?
妹の祥巴も幼く、父さんと母さんは皺が少し少ない印象に見えた。
楽しく談笑している様で、しかしその会話は全く聞こえない。
話しているのは俺で、きっと学校の事や友達の事を話していると思う。
祥巴は観覧車の窓に顔を引っ付けて外の景色をじっと見ていた。
こんな日常がずっと続けば良いのにと思ってしまう。
夢なので俺自身では操作できず。自分事なのに視点は他人事、夢はいつだってそうだった。
そのくせ心はそこにあって、感情もある。
観覧車が大きく揺れて急激な浮遊感に襲われる。
だから―――。
何かが大きく外れる音がして。
俺は怖い夢を見るのがとても苦手だった―――。
―――それが夢でも現実でも。
「ッ、ハァハァ…」
額の汗を払いながら上半身を起こす。
ベッドからは這い出て近くの机に置かれていた水差しを取って常備してあったコップへ注ぐ。
体がベトベトしていて気持ちが悪かった、こういう時はシャワーを浴びたいがこの部屋には無い。
そういえば、客人用浴室があるって言ってたな。
ハイルはメニュー画面を開いて時刻を確認する。
現在は06:33と表示されていた。
この時間にも浴室が使えると良いんだけど。
昨日レギュストから聞いた道順を頼りに外へと出て浴室を探す。
廊下を出ると壁にマジックアイテムの照明器具と同じくマジックアイテムの偽窓が見える。
造りはどこもかしこも似たようなもので錯覚を起こしてしまいそうである。
因みにだが現在ハイルがいるのはリオードの書斎があるフロアとは別の上階にある客人用のフロアだった。
この組織の建物と言って良いのか分からないが、建物は五階建て構造になっており一番したがトラスティック家の私有区域で、ハイルの居る客人用のフロアは三階に位置している場所だった。
と、通路を曲がって思わぬ人物と出くわした。
ライガン・ドルマークだ。
昨日の事件の後、ライガンとティスタリアは護衛任務を解かれ、その都合で五階からこの階に移されていた。
「おや、貴方は…えっとハイル殿でしたか?」
「えっとライガンさんでしたっけ?」
肯定の意味を込めて頷いて微笑むライガン。
「こんな朝早くにどうかされましたか?」
「いや、汗をかいたんで浴室に」
「なるほど、ではご一緒させて頂きます」
「え、なんで?」
「駄目でしたか?」
「いや、駄目じゃないけど…え、一緒に入るの?」
にこにこと笑うライガンの笑顔がとても怖かった。
もしかしてそっちの人なのかもしれない。
ハイルの少し後ろをついてくる形で二人は浴室までたどり着いた。
「あぁ、なるほど、大浴場なのか…」
「おや、知らなかったのですか?此処の浴場は一日中使用できる様になっているとお聞きしました」
「それはまた豪勢な事で…」
脱衣所に入ると幾つものロッカーがありそこに衣服を入れる様だった。
鍵をかけるようなものは無く、ロッカーを開けると籠が一つあるだけだった。
取り敢えず服を脱いで裸になる。
と、視線に気づいて横を振り向いた。
「ハイルさんは着痩せするタイプですか?以外と筋肉質なのですね」
「そ、そうかな?」
そうは言うがライガンも筋肉質とまではいかないが腹筋が割れているぐらいには体格は良かった。
確かに自身の体を見てみればかなりしっかりした体格であると思う。
だがこれもアバターでの設定が故である。
更に追加するのならキャラビルドでハイルは戦士から始まり剣使い、上位剣使い、騎士、聖騎士等で構成されているので自然とこういった体格になるのは当然だっただろう。
もしもハイルが魔法職特化のビルド構成なら前の世界の自分の様なひょろひょろだったに違いない。
ひょろひょろは言い過ぎかも知れない、一応部活は運動部だったので…。
それはそうと風呂である。
二人して中へ入るとそこには大きな浴場が広がっていた。
円形の大浴場、白を基調とした床と壁、浴場の真ん中にはお湯を供給する噴水があった。
浴場の淵には水を排水する箇所になっており体を洗う壁辺りまでは溢れないようになっていた。
「おお、これは…」
「私もまだ二度しか使用していませんがかなりのものであると思います。城にも此処までの浴場はありませんから」
話しながら壁際へ向かう。
壁には幾つもの鏡と石鹸とシャンプーが置いてある。
その下にはお湯が流れている溝がありそこからお湯を掬って泡を流す様だった。
………これはいよいよかとハイルは疑ってしまう。
水準がそうなのかもと思いもするがちょっとした認識がそう思えてならなかった。
取り敢えず頭と体を洗う。
そこで初めて気が付く長髪故の面倒くささが。
だが仕方がない、ゴシゴシと汚れを落とそう。
「そういえば城って言ってたけどライガンさんは…」
「ライガンで良いですよ」
「じゃあ、ライガンはこのファミリーの人間じゃないの?」
「違いますよ、私はこの国の宮廷魔術師団に所属する魔術師ですから」
「もしかしてあの女の人も?」
「ええ、彼女も私の同僚です」
「そんな凄そうな人がなんでまたこんなところに?」
「そこを聞かれるとお恥ずかしいのですが、言ってしまうと買収されたということですね」
「ええ、少し前までは国はトラスティック・ファミリーを犯罪組織として取り締まる立場でした。しかしボスであるリオード・トラスティックはどうやら国王と何らかの取引をした様で、我々は任務としてゼスター・トラスティックの護衛をさせられる事になりました」
「国の裏事情を聞いた気がする…」
ハイルは手元に置いてある取手付きの桶でお湯を掬うと髪の毛についた汗と共に泡を流した。
次に体である。
こっちは固形石鹸なのかと思いつつもタオルを探すが見当たらなかった。
つまりは手で洗えということらしい。
ハイル的にはタオルで洗いたいのだが今から用意するのもできないので仕方なく手で泡立てることに。
「ところでハイル殿は僧侶なのですか?」
「え?違うけど…」
「いや、そんなはずは…貴方は昨日、ゼスター殿に呪文を使いましたよね?」
そう言われて昨日のことを思い出した。
ゼスターに使った呪文、グレーター・レストレーションのことを。
「ああ、あれね」
それを思い出してハイルはライガンの言いたいことがわかった。
魔法職にも大きく分けて二種類存在する。
魔法の探求をして呪文を行使する魔術師。
神の信仰を恩恵として呪文を行使する僧侶。
その二つだ、そして双方で覚えられる呪文も違ってくる。
同じものもあるがほとんどは違うのだ。
そしてグレーター・レストレーションとは僧侶の呪文なのである。
だからライガンはハイルを僧侶だと思ったのだろう。
「グレーター・レストレーション。私も文献で読んだだけですがかなり高位の呪文だと記憶しています。もしや貴方は高位の神官なのでは?」
「そういう訳じゃないんだ」
「と言うと?」
「俺は聖騎士を習得しているから僧侶の呪文が使えるんだよ」
それを聞いたライガンは石の様に動きを止めた。
まだ髪の毛を洗っていて泡が目に入るのもお構いなしだった。
痛くないのかとハイルは疑問だったが体を洗い続ける。
と、体を流したところでライガンが急に立ち上がった。
「な、な、な、な…」
「ん?」
「なんだってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
目に泡が入ったせいか充血した目でこちらを見据えるライガン。
急な大声で驚きのあまり風呂椅子から落ちて硬い床にお尻を打ち付けるハイル。
「な、なんだよ急に大声出して!?」
「聖騎士だって!?」
「え、そこ!?」
「むしろそこ以外に何があるというのですか!?パラディンですよ?ハイル殿、本当にパラディンを習得しているのですか!?」
「本当だよ!だから放せって!」
両肩を掴んでくるライガンを払い除けて逃げるように浴槽に飛び込んだ。
ライガンは「し、失礼」と謝ると体についた泡を洗い流して早足にハイルの隣に座った。
「…」
「ハイル殿」
「はい、なんでしょう」
「折り入って頼みがあるのですが聞いてもらえないでしょうか?」
ライガンは真面目な顔でハイルに向き直った。
ハイルはと言うとなんだか嫌な予感だして顔をしかめる。
「内容による」
「我々と共にメンタークへ来ては貰えないでしょうか?貴方は貴方が思っている以上に有益な人材です。いまいちピンと来ていないようなので言いますがここ百年の間に僧侶は現れていないのです」
「え…?」
ライガンは人差し指を立てながら驚くべき事を口にした。
クレリックがいないと。
それではまるで、この世界に宗教が、神を信仰することが無いということではないだろうか?
次にライガンはその理由を述べる。
「これは私たちの二代以上前の世代の話になるのですが教会と世界各国で大きな争いが起きたのです」
「争い?」
「ええ、戦争と言っても過言では無いかもしれませんね、文献を読んだだけですが数からしても戦争と言ったほうが良いでしょう。文献によると教会が力を持ち過ぎた結果、各国で衝突し、最終的に教会が潰れると言う形になったということです」
それはいくらなんでもやりすぎではないだろうか?
間引く訳でもなく縮小を通り越して零にする。
それは明らかに行き過ぎた行いではないのか、ハイルはそう思えてならなかった。
そしてクレリックが無い、ハイルはふと気になったことを聞いてみる。
「一つ聞いていいか?」
「ええ、答えられる範囲でなら」
「この世界には基本戦闘職はいくつあるんだ?」
「三つです」
「それは戦士、魔術師、盗賊で間違いないか?」
「はい、僧侶を除いたその三つです」
「じゃあ、それらの習得条件は?」
「ファイターは数回戦闘を経験する。ウィザードなら誰かに魔術を習う。ローグも誰かに教わるといった感じです。どれも誰かしらから師事を受けるのが一般的です」
それを聞いてハイルは自分とこの世界の違いを発見した。
つまり何事も習得するのに襲われなければいけないのだ。
ハイルもそうなのか?いや違うと言えるだろう。
彼は誰からも教わってなどいないのだから。
ゲームでは最初に選ぶ形で四つの選択肢が出る。
それが上記の四つだ。そこから色々な条件をクリアして上位職を習得することが可能となるのだ。
例えば魔術師の上位職には上位魔術師があり、その上に枝分かれして死霊魔術師、幻影魔術師、属性魔術師、召喚魔術師等がある。
それらの習得条件はハイ・ウィザードを最大レベル10にしてその過程で呪文属性を選ぶことで習得が可能となっている。
死霊術の属性をとっていたならばなれるのはネクロマンサーだけということだ。
だがライガンの話を聞く分だとそれらは無いのではと思えてしまった。
仮にあったとしても知らないということだろうか。
「じゃあ僧侶になる方法は?」
「失伝したと文献には…私の予想では教会で神の洗礼を受ける等ではないかと…ただ付け焼刃の教会でそれらしいことをしても意味は無いようですが」
「その言い方だと試したって言い草だな」
「ええ、その時には既に宮廷見習いでしたから私も師匠と一緒に見学していたのです。…ハイル殿、戦闘中に限らずポーションや薬草だけでは駄目な状況というのは存在します。ですから国のプロジェクトとして城内の一室に教会を模倣したのです。その時何人かの人材、まだどの職業も習得していない王立学園基礎学部の生徒が選出されました…」
そこでライガンが口を閉じた。
それ以上は言うまでもないということなのだろうか、ハイルはライガンを見る。
だがその表情にあったのは苦い記憶を思い出す者の顔だった。
整った顔立ちの眉間に皺が刻まれて険しさを出している。
「何か、あったのか?」
「はい、その時洗礼を行った生徒五名と司祭役の宮廷魔術師の一人が突如現れた雷に撃たれて絶命しました」
「なっ、死んだって言うのか?」
「それでそのプロジェクトは中止になり、我々はもう二度と回復呪文を使用できないのだと結論づけられました。そこへ貴方と言う存在が現れたのです!」
希望の眼差しでこちらを見るライガン。
つまり、ライガンは俺を司祭役にしたいのだろうか?
それがあの神が行ったことであるのなら確かに自分は平気かもしれない。
だが試す気にはなれなかった。
「悪いけど俺は司祭役なんてやりたくないよ」
「あ、いえいえ、そういう話ではありません。誤解させてしまいましたね。失礼しました。私が貴方をメンタークに誘ったのは他でもありません、貴方をパリドネル王国にスカウトしたくてです」
真っ直ぐに、ライガンはそう言った。
それにハイルがイエスと答えることは無かった。
ハイルにはやることがある。それはとても大切で、必要なことだ。
「悪いけどそれは無理だ」
「…もしかしてトラスティック・ファミリーに何か?」
「そうだ、俺がこの街に来たのはとある組織の情報が欲しくてだ、じゃの道は蛇って言うだろ?」
「組織?それはトラスティックの様な裏で暗躍する組織ですか?」
「ああ、俺はとある組織に濡れ衣を着せられたんだ。貴族の令嬢を殺害したという濡れ衣を!今でも思い出せる!俺の剣を使って犯人はミッシェルを!」
拳に力が自然と入る。
爪が食い込んで微かに湯船の中に血が垣間見えた。
「貴族とおっしゃいましたが家名は?」
「わかるのか?」
「いえ、全て知っているわけではないですが重要な家は記憶しています」
「その娘の名前はミッシェル・ディフォー・シーフィールド、父親の名前はアイゼイン・ケリオ・シーフィールドだ、確か辺境伯って言ってたな」
「シーフィールド辺境伯…」
ライガンは顎に手を当てて記憶の中を探っていく。
ライガンが記憶しているのはパリドネルの貴族、そして周辺国の有力な貴族だけだった。
その中からシーフィールドという家名を思い出していき照らし合わせる。
だが、結果は良いものではなかった。
「すいません、私の知らない家名です。どこかで聞いたことがあると思うのですが……ですが辺境伯と言うとかなり上の貴族だと思います」
頭をトントンと叩きながら今一度思い出そうとするが結局思い出せないままで話を続ける。
「そうなのか?」
「ええ、辺境伯は国境を守るのが主な仕事です。国境も守るということはかなりの信頼がなければ無理ですから」
思わぬ情報を聞いて驚く。
だがそんな事を聞いても何も意味がない。
ハイルにとって爵位の上下などどうでもよかった。
知りたいのは俺を貶め、ミッシェルを殺害した犯人を見つけ出すための情報だ。
それができるのならハイルはマフィアにでも悪魔にでも協力を仰ぐだろう。
「わかりました。でしたら私の方でもシーフィールド辺境伯の情報を探してみましょう。幸い我々はもう任務を終えています。今日でメンタークに帰る予定ですので向こうで調べてみます」
「本当か!?助かるよ!」
「ええ、ですからハイル殿、私の勧誘に快い返事を期待していますよ?」
「うっ、そう来たか…」
「フフフ、何事も交渉と言う事です。ではお先に」
渋い顔をするハイルとは対照的にまだ確定してもいないのに勝ち誇った笑顔を見せるライガン。
もう十分温まったのか湯船から立ち上がって出口へと向かっていった。
ハイルはもうしばらく浸かってから浴場を後にした。
着替えて部屋に戻ると机に温かい湯気のたったコーンスープに焼いていい匂いを漂わせるベーコンとスクランブルエッグが置いてあった。
他にもバケットがあり蓋を開けるとバターロールが幾つも入っていた。
と、バケットの下に書置きがあるのに気がついたので食事がてら開いて見る。
「…うん、読めない」
まあ後でリオードのところに行けば良いだろう。
きっと書置きの内容もそういう類の物だと推測できる。
なので今は朝食だけに専念しよう。
スープを一気に飲み干してバターロールに齧り付く。
やっぱり温かい料理というのはそれだけで元気が沸いてくる。
宿の食事も美味しかったがこういうザ・朝食といった感じの料理も好きだった。
あっという間に食べきってしまった。
だがバケットの中には幾つもバターロールが入っている。
ハイルはそうだと思いついてそれらをインベントリに入れた。
これで実質食べた事になるだろう。
なにせ俺のリュックには干し肉や旅道具しか入っていないのでバケットを回収して全てなくなっていても全部俺が食べたと思われるに違いない。
そうしてハイルは朝食を終えるとリオードの書斎に向かうのだった。
しばらく屋敷内を歩いていて気がついた。
リオードの書斎はこの階には無いのだと。
仕方がないのでしばらく歩いて誰かに会うかと期待してみる。
しかし運が悪いのか誰にも会わなかった。
仕方がないので部屋に帰ろうと元来た道を辿る。
するとレギュストが青筋を額に浮かばせて走ってきた。
「居た、おいハイル!部屋で待ってろって書置きしといただろうが!何かってにほっつき歩いてんだ!」
金髪オールバックの長身の男が怒りをあらわにして迫ってくる絵ヅラは中々に恐怖を感じるものだった。
「あ、そう書いてあったのか…」
「全く、良いから行くぞ!」
レギュストは懐から出した鍵を使ってゲートを開いた。
二人でその中に順番に入ると景色が…特に変わることは無かった。
かなりと言って良いが内装がほとんど同じなので変わった感じがいまいち感じられなかった。
「これからお前にやってもらう仕事の説明をボスがする」
「わかった」
レギュストは後ろ目にハイルを見据える。
昨日の夜、レギュストはハイルのステータスを知ってしまった。
普通では有り得ないレベルを。
この世界に居る者の最高レベルというのは知られている限りではあるが66レベルだというのだ。
その名もセブリバル・リンテスト、齢500は超える魔術師で彼一人で国が幾つか滅びると言われている。
レギュストですら26レベルなのだ。
それを優に超えるレベルの人間が今レギュストの後ろにいるのだ。
生物の、魔物のレベルの終着点、100レベルの存在を。
それが何を意味するのか、考えただけでも胃が痛くなる勢いだった。
正直に言って関わりたくない、だがレギュストは取引をした。
約束、契約、決め事は必ず守るのがレギュストという男だ、そこに技量を認められて27歳という若さで幹部に抜擢された。
故にレギュストは首輪を付けた後もちゃんと外したのだ。
ハイルの性格がどんなものかも知ったのが大きかったのかもしれない。
これでもしハイルが凶悪な人物ならレギュストはきっと信念を曲げていただろう。
それが正しいと判断してだ。
結果は正解だった。ハイルは意外なことにも武力で訴えるということはせず、会話を、交渉を求める。
力だけでなく知があるのだ、まるでボスの様に。
と、そうこうしているうちにリオードの書斎へ到着した。
ノックをして自身の名前とハイルが来た事を伝える。
中から「入りなさい」と帰ってきたのでレギュストは扉を開けて中へと入った。
入室するとレギュストは机の横に進んで待機する。
「おはようハイル君、昨日は良く眠れたかな?」
ハイルは部屋の中心で止まるとリオードと対面するのだった。




